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「臣道〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

臣道の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
李陵」より 著者:中島敦
で、何が――誰が――誰のどういうところが、悪かったのだという考えである。日本の君臣道とは根柢《こんてい》から異なった彼《か》の国のこととて、当然、彼はまず、武帝....
娘煙術師」より 著者:国枝史郎
の声が絶えて、四辺が森然と静かになった。が、すぐに老人の声がした。 「これこそは臣道の大綱でござって、上は将軍家より下は庶民にまで、一様に行ない違うべからざる、....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
候。もし幸いにして離乳期を迎え、余みずから物を食らう日あらば、いよいよこの世にて臣道のまことを尽くさん。さあらずば、天にあって、陛下の神の教会のための下僕たるべ....
三国志」より 著者:吉川英治
三申しあげたではございませんか。わたくしは私の信じることを申しあげるのが、最善の臣道と心得、またお家の為と思っておすすめしたに過ぎません。お用いあるとないとは、....
三国志」より 著者:吉川英治
いう次第だが、どう処置したらいいか。もし夫人が入水して死んだら、やはりわれらは、臣道にそむくだろうか」 「もちろん、かりそめにも、主君の夫人、また皇叔のお嘆きを....
三国志」より 著者:吉川英治
中から伏皇后には悲鳴をあげて転び出られた。 忌むべし、眼をおおうべし。朝廷とか臣道とかの文字はあっても、自ら「道の国」と称しても、ひとたび覇者の自我が振うとき....
私本太平記」より 著者:吉川英治
おそくはない」 清高は、こう吹き込まれて帰ったのだ。 宗家ではあり、高時の寵臣道誉の言だ。ずいぶん腹ぐろい腹を見せられた心地ではあったものの、宗家の彼にそむ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
くとは思っていない。正成の死は惜しむが、いまでも深く彼の死を愁んでいるが、正成の臣道よりは、自分の臣道のほうが、はるかに、徹したものとおもっている。朝廷のおため....