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臥竜
「臥竜〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
臥竜の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「懶惰の歌留多」より 著者:太宰治
かに、恥ずべき、欠陥である。 怠惰ほど、いろいろ言い抜けのできる悪徳も、少い。
臥竜《がりょう》。おれは、考えることをしている。ひるあんどん。面壁九年。さらに想....
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
な声がする。いよいよ鈴木君がペンペン草を目的《めあて》に苦沙弥《くしゃみ》先生の
臥竜窟《がりょうくつ》を尋ねあてたと見える。
細君は喧嘩を後日に譲って、倉皇《....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
凶とも竜の動静を国務上の大事件として特筆しおり、天子の面を竜顔に比し、非凡の人を
臥竜と称えたり。漢高祖や文帝や北魏の宣武など、母が竜に感じて帝王を生んだ話も少な....
「怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
のみして居ります処へ、或日志丈が尋ねて参り、 志「今日は天気も宜しければ亀井戸の
臥竜梅へ出掛け、その帰るさに僕の知己飯島平左衞門の別荘へ立寄りましょう、いえサ君....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
けてしまった。名利に恬淡出世を望まず、そのため田舎へ引っ込んではいるが剣客中での
臥竜である。 今その人が鉄扇を構え、さあ来い来たれと云うのである。いかに葉之助....
「軍用鼠」より 著者:海野十三
と解きまひょう。分りまへんよってにあげまひょう」 「そんなら、それを貰いまして、
臥竜梅と解きます」 「なんでやねン」 「その心は、幹(ミッキー)よりも花(鼻)が....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
の、法螺《ほら》の音を聞くような、悲痛の思いが人の腸《はらわた》を断つ……山形の
臥竜軒派では、これをこう吹いて…… それにつけても思い起す、父が尺八というもの....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
て、そうして折返し月ノ浦への戻り道、松島へ来て瑞巌寺を訪れると、折よく典竜老師が
臥竜梅《がりゅうばい》の下で箒《ほうき》を使っていたのを見かけました。 「これは....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
りに、石田三成の佐和山の城あとが一段高く、その間の山々にはいちいち古城址がある。
臥竜山《がりゅうさん》の山上にもう一つ秀吉の横山城――それから佐々木六角氏の観音....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
しく、澄ましたようで優容やか、お侠に見えて懐かしい。ことに生垣を覗かるる、日南の
臥竜の南枝にかけて、良き墨薫る手習草紙は、九度山の真田が庵に、緋縅を見るより由緒....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
しょに江東梅園などへ遠足に行った帰りに度々この葛餅を食ったものである。江東梅園も
臥竜梅と一しょにとうに滅びてしまっているであろう。水田や榛の木のあった亀戸はこう....