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「臨場〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

臨場の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
阿部一族」より 著者:森鴎外
盛りである。向陽院の周囲には幕を引き廻わして、歩卒が警護している。当主がみずから臨場して、まず先代の位牌に焼香し、ついで殉死者十九人の位牌に焼香する。それから殉....
暗黒公使」より 著者:夢野久作
時を移さず現場に出張し、又、検事局よりは新進明察の聞え高き熱海検事と古木書記とが臨場して詳細なる調査を遂げたるが、その結果は更に幾多の怪事実の発見となり、疑問に....
堺事件」より 著者:森鴎外
けられる。いずれも皇国のためを存じ、難有くお受いたせ。又歴々のお役人、外国公使も臨場せられる事であるから、皇国の士気を顕すよう覚悟いたせ」 小南は沙汰書を取り....
幻術」より 著者:田中貢太郎
めてください、それを人に見せたうえで、心残りのないようにして死にとうございます」臨場の役人はこれを聞いて相談した。その結果こんなに厳重に警固しているうえは、いく....
源氏物語」より 著者:紫式部
舞わせたあとで、お座敷の音楽のおもしろい場が開かれた。太政大臣という音楽の達者が臨場していることにだれもだれも興奮しているのである。琵琶は例によって兵部卿の宮、....
興津弥五右衛門の遺書」より 著者:森鴎外
の御名代谷内蔵之允殿、御家老長岡与八郎殿、同半左衛門殿にて、大徳寺清巌実堂和尚も臨場せられ候。倅才右衛門も参るべく候。介錯はかねて乃美市郎兵衛勝嘉殿に頼みおき候....
多神教」より 著者:泉鏡花
掛があろうも知れぬ。いや、御身たち、(村人と禰宜にいう)この婦を案内に引立てて、臨場裁断と申すのじゃ。怪しい品々かっぽじって来られい。証拠の上に、根から詮議をせ....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
来るのが、もう心に浮んで来る。 どうぞこの霊場の落成の日に早く逢いたい。 上の御臨場が当日の最大の光栄でござりましょう。 帝 なるほど神の徳を称え、己の....