臨時[語句情報] » 臨時

「臨時〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

臨時の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
不思議な島」より 著者:芥川竜之介
つのですか?」 老人「毎月必ず月はじめに立ちます。しかしそれは普通の市ですね。臨時の大市《おおいち》は一年に三度、――一月と四月と九月とに立ちます。殊に一月は....
河童」より 著者:芥川竜之介
詩人トック君の旧居にして現在は××写真師のステュディオなる□□街第二百五十一号に臨時調査会を開催せり。列席せる会員は下《しも》のごとし。(氏名を略す。) 我ら....
将軍」より 著者:芥川竜之介
、二人の支那人を取り調べて居た。彼等は間牒《かんちょう》の嫌疑《けんぎ》のため、臨時この旅団に加わっていた、第×聯隊の歩哨《ほしょう》の一人に、今し方|捉《とら....
水害雑録」より 著者:伊藤左千夫
躓く人も躓く。 わが財産が牛であっても、この困難は容易なものでないにと思うと、臨時に頼まれてしかも馴れない人たちの事が気にかかるのである。自分はしばらく牛を控....
婦系図」より 著者:泉鏡花
で、某孤児院に寄附の演劇があって、それに附属して、市の貴婦人連が、張出しの天幕を臨時の運動場にしつらえて、慈善市を開く。謂うまでもなく草深の妹は先陣承りの飛将軍....
生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
西洋風の二階建ての雨戸が繰りあけられて、札幌のある大きなデパートメント・ストアの臨時出店が開かれようとしている。藁屑や新聞紙のはみ出た大きな木箱が幾個か店先にほ....
朱日記」より 著者:泉鏡花
父兄が信頼して、子弟の教育を委ねる学校の分として、婦、小児や、茱萸ぐらいの事で、臨時休業は沙汰の限りだ。 私一人の間抜で済まん。 第一そような迷信は、任とし....
木の子説法」より 著者:泉鏡花
」 気競って言うまで、私はいい心持に酔っていた。 「通りがかりのものです。……臨時に見物をしたいと存じますのですが。」 「望む所でございます。」 と、式台正....
伊勢之巻」より 著者:泉鏡花
はッ。」 六 やがて入交って女中が一人、今夜の忙しさに親類の娘が臨時手伝という、娘柄の好い、爪はずれの尋常なのが、 「御免遊ばしまし、あの、御支....
私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
ぞろぞろと小屋の前へやつて行つて下足番のおやじにむかつて運動を開始する。もちろん臨時無料入場認定促進運動である。 ところが妙なことにこの運動はいつも効を奏した....
人間山中貞雄」より 著者:伊丹万作
すがともなろうかと思つたからである。(十月十八日)(『シナリオ』昭和十三年十一月臨時増刊・山中貞雄追悼号。原題「人間山中」)....
荒蕪地」より 著者:犬田卯
では、このほど例の大震災で焼野原と化してしまった東京市を復興するについて、早速、臨時議会が召集され、そして六億近い巨大なる復興予算が議員たちによって可決されたば....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
一九六〇(昭和三十五)年十月十二日 日比谷公会堂・三党首立会演説会 諸君、臨時国会もいよいよ十七日召集ということになりました。今回開かれる国会は、安保条約....
まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
て研究団の発会式も思うように行かなかった。その上に文化同盟の連中は、余勢をかって臨時学生有志大会を開いて盛んに気勢を挙げた。 その日私は、先日なくなられて早稲....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
。決して最善の方式ではないが止むを得ない。ローマ共和国時代は、戦争の場合独裁者を臨時任命してこの不利を補わんとした事はなかなか興味ある事である。 ドイツ、ロシ....