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臨時費
「臨時費〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
臨時費の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「彼岸過迄」より 著者:夏目漱石
する身分ではなかった。その上女親の甘いのにつけ込んで、自分で自分の身を喰うような
臨時費を請求した事も今までに一度や二度ではなかった。だから位地位地と云って騒ぐの....
「明暗」より 著者:夏目漱石
ないんだそうだ。そこへ持って来て、庭の手入だの垣根の繕《つくろ》いだので、だいぶ
臨時費が嵩《かさ》んだから今月は送れないって云うんだ」
彼は開いた手紙を、その....
「職業の苦痛」より 著者:若杉鳥子
切れても、下駄が悪くなっても買えません。それに半襟が汚れるとか化粧品を買うとか、
臨時費が多く出ますから足りる筈がありません。書物も買えず勉強も出来ない、これでは....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
でも同様であった。各藩の収入では普通の参勤交代等の費用を弁じ得るだけで、その他の
臨時費になると、とてもその収入では出来なかった。それに太平が続いて、段々世が贅沢....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
この私たちの家にいたいと感じました。直接、衣食住費は大したことないのです、うちは
臨時費がかさむのです、いつも。ひさのあと、ひさの友達が来てもいいことになっていて....