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「臨海〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

臨海の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
職工と微笑」より 著者:松永延造
だが其れに間違いがあろうか。大体の事を話せば、子息の方は今迄何処かの水産講習所や臨海実験場へ行って居たのであるが、最近に海岸の漁師達と知り合いになって、彼等が漁....
軍用鮫」より 著者:海野十三
くもそれから一週間の日がもろに過ぎた。海戦科学研究所大師、楊《ヤン》博士は、いま臨海練魚場の巌頭に立って、波立つ水面を、じっと見つめているのだった。 「どうもま....
灯台鬼」より 著者:大阪圭吉
一 わたし達の勤めている臨海試験所のちょうど真向いに見える汐巻灯台の灯が、なんの音沙汰もなく突然吹き消す....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
徳、二に神亀の力でございます」 異洞 乾符年中の事、天台の僧が台山の東、臨海県のさかいに一つの洞穴を発見したので、同志の僧と二人連れで、その奥を探りには....
碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
鉄砲の丸も上る事は出来ないのであるかと、反問したのでそのままになった。結局王子|臨海君をして咸鏡道に、順和君を江原道に遣して勤王の軍を募らしめ、王李昭、世子|光....
運命」より 著者:幸田露伴
輩後学を勉めしむ、惓惓の意、特り文辞のみに在らず、望むらくは相与に之を勉めんと。臨海の林佑、葉見泰等、潜渓の詩に跋して、又|各宋太史の期望に酬いんことを孝孺に求....
十二支考」より 著者:南方熊楠
物を占《せし》めただろう、『続捜神記』から『法苑珠林』に引いた話にいわく、呉の末臨海の人山に入って猟し夜になって野宿すると身長《みのたけ》一丈で黄衣白帯した人来....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
、そこには大小数十匹の蛇が重なり合って死んでいた。 白帯の人 呉の末に、臨海の人が山に入って猟をしていた。彼は木間に粗末の小屋を作って、そこに寝泊まりし....
旅愁」より 著者:横光利一
なって成績を阻む病癌ともなりがちだった。 横浜の埠頭へ着いたときは、塩野はもう臨海食堂の窓際のテーブルで食事をしながら、画家の佐佐と話をしていた。矢代は塩野を....
だいこん」より 著者:久生十蘭
いる。このロビィにはいろいろな思い出がある。だれかがヨーロッパから帰ると、埠頭の臨海食堂だけではすまなくて、ここへ移ってきておしゃべりをするのがきまりになってい....
天草の春」より 著者:長谷健
この地に来たのではないので、名刺を交換すると、とりあえず私は彼の行先である、九大臨海実験所に随行することにした。 このような僻すうの地に、このような設備があろ....
イギリス海岸」より 著者:宮沢賢治
海岸に十五日も生徒《せいと》を連《つ》れて行きましたし、隣《とな》りの女学校でも臨海《りんかい》学校をはじめていました。 けれども私《わたくし》たちの学校では....
草藪の中」より 著者:田中貢太郎
へ往くのだ」 子供は益雄の姿を見つけると嬉しそうな容をして走り寄って来た。 「臨海亭のお客さんだ、お客さんだ」 益雄は何故そんなに子供が嬉しがるか判らなかっ....
墓場」より 著者:西尾正
、バスを利用することになった。 油壺ホテルで昼飯をすませ、煙草をくゆらせながら臨海実験所の日蔭の道を下って行くと、これまでの疲労が一遍にけしとんで行くような快....