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自主
「自主〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
自主の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「初めて見たる小樽」より 著者:石川啄木
。天才とは畢竟《ひっきょう》創造力の意にほかならぬ。世界の歴史はようするに、この
自主創造の猛烈な個人的慾望の、変化極りなき消長を語るものであるのだ。嘘と思うなら....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
じも強く出た。この潜水服は背中に圧搾空気タンクを持っていて、外から送気しなくとも
自主的に呼吸が続けられる仕組みとなっていた。 午前十時半、現場へ到着。 現場....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
も書き留めておこう。 外界との接触から自由であることの出来ない私の個性は、縦令
自主的な生活を導きつつあっても、常に外界に対し何等かの角度を保ってその存在を持続....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
専制をその指導精神としたのに対し、散兵戦術は各兵、各部隊に十分な自由を与え、その
自主的活動を奨励する自由主義の戦術であります。しかるに面式の防禦をしている敵を攻....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
為らく、「諸法己によりてもって生ず、ゆえに自由と謂い、諸法己によりて存す、ゆえに
自主と謂う、自由なるものは身心の主にして彼我の性法なり、自由なるものは世間の義に....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
なんとするねがい、ショウペンハウエルのいわゆる「意志なき認識」より発するところの
自主活動であって、その作用の興味は他人の運命である。この区別を感知することは恋を....
「のろのろ砲弾の驚異」より 著者:海野十三
博士の資産は、何百億円だか見当がつかない。が、それよりも驚異に値するのは、博士の
自主的研究は独得なる発展を遂げ、今世界中で一等科学の進んだアメリカや、次位のドイ....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
くことを知らぬ、清き魂の所有者であらねばならぬ。 次にわれ等の仕事は、積極的の
自主的意見に捕えられて、矢鱈に反対したり、又個人的欲望の奴隷となりて、白を黒と言....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
にしてはじめて仕立てられた一領の衣である。おれにはそう思われて仕方がない。清新と
自主と自由とが縫い目縫い目に現われている。野性に圧された重たい麻衣の上に少しばか....
「青春の息の痕」より 著者:倉田百三
信じて、私はある意味で安んじています。 人間のイデアで、人と人との相互の要求を
自主的な犠牲的精神によって、エゴイズムの仮定なしに説明しようとする方針(あなたの....
「城」より 著者:カフカフランツ
手ぶりで挨拶し、二人の助手とは一、二の言葉を交わした。これらの態度はすべて自由で
自主的であり、この連中のなかにとけこむことはなかった。Kは――はねつけられたが、....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
キのすべてがよいものでなく、たとい、市長が多少専制的であったとしても、とにかく、
自主的に市政を請負わすと声明したにかかわらずストライキをしたのだから、吏員はあま....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
放と、自由アジアと西欧を結ぶ平和のかけ橋となることを日本外交の基本的方針として、
自主独立の外交を展開して参らなければなりません。このことは、吉田内閣のごとく、そ....
「融和問題に関する歴史的考察」より 著者:喜田貞吉
は人生にもっとも必要なものでありました。したがって自らこれを生産するもののみが、
自主独立の生活を営みうる訳で、その他のものは、みなこれに頼って生活の資を求めねば....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
上に各自の任務を明確にし、その任務達成のためには広汎な自由裁断が許され、感激して
自主的に活動せしめねばならない。恐れ戦き、遅疑、躊躇逡巡し、消極的となり感激を失....