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「自余〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

自余の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
錯覚自我説」より 著者:辻潤
去るがいい! 来るべき天国への鍵は新興プロレタリアートのみで把握しているのだ。自余のブルジョア的、小ブルジョア的、インテリゲンチャ的の一切は来るべき天国への資....
運命」より 著者:幸田露伴
なるを知らず、近代を以て之を言えば、欧陽少卿、蘇長公の輩は、姑らく置きて論ぜず、自余の諸子、之と文芸の場に角逐せば、孰か後となり孰か先となるを知らざる也。今|此....
女肉を料理する男」より 著者:牧逸馬
の売笑婦だった。 犯人は外国生れの若いユダヤ人であるといわれていたが、もちろん自余《じよ》のことはいっさい不明で、やはり捕まっていない。ロンドンでリッパア事件....
クリスマス・カロル」より 著者:ディケンズチャールズ
ながら廻っていた。 食料品屋! おお食料品屋! 恐らくは一二枚の雨戸を外して、自余は大概締めてあった。だが、その隙間からだけでも、こんな光景がずらりと見えるん....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
気あり。果して共産党の小暴動随処に乱発。散策、買物の後、南京路で精進料理を試み、自余の時間は、街上に船中に、ひたすら麻雀売りの撃退に専念す。 それから神戸――....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
ィオ? ハム――ウェッチイナ。 バタ――マスロ。 幾金なりや――スコリコ?自余は手まねと表情。悪口には母国語使用のこと。 以上、新刊しべりあ旅行案内終り....
丹下左膳」より 著者:林不忘
熟議の座にあって、終始黙々と腕をこまぬいていたかれ源十郎は、はたして外見どおりに自余の者とともに乾坤一致の計に脳髄を絞っていたであろうか――というに。 大いに....
カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
にして逆説家たるイワン・フョードロヴィッチの唱道され、かつ唱道せんとしておられる自余のすべての議論は、想像するにかたくないではありませんか」 「ちょっと」と突然....
詩語としての日本語」より 著者:折口信夫
にかかげるのである。この幸福な引証すら、不幸な一面を以て触れて来るということは、自余の数千百篇の泰西詩が、われわれにこういう風にしか受け取られていないのだという....
親鸞」より 著者:三木清
いらせて、念仏して地獄におちたりとも、さらに後悔すべからずさふらふ。そのゆへは、自余の行もはげみて、仏になるべかりける身が念仏をまうして、地獄におちてさふらはば....
昭和四年の文壇の概観」より 著者:平林初之輔
作品に対してすぐれている点は、私の考えでは、彼がある事柄を描くにあたって、それを自余の全体との連関において把握しようと努力した点である。彼の物の見方が弁証法的唯....
上野」より 著者:永井荷風
磐屋、曰ク吉野屋、曰ク伊住屋、曰ク武蔵屋、曰ク新丸屋、曰ク吉田屋等極メテ美ナリ。自余《コノホカ》或ハ小店ト称シ、或ハ五軒ト号《ナヅ》ケ、或ハ局ト呼ブ者ノ若キハ曾....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
一千五百八十八万二千人 新教宗徒 三千万人自余ヤソ諸派 十二万六千人 一、ドイツ連邦第一、プロイセン....
西航日録」より 著者:井上円了
あろう。) 米国の名物は鉄道にして、その長さ十八万五千マイルにわたり、ほとんど自余の世界中の鉄道を合計せるものに同じ。しかして、車室の美麗なると停車場の粗雑な....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
すに足らなくなる。そこで持統天皇の五年に、陵戸の数を定め、先皇の陵には五戸以上、自余の王及び有功者には三戸を置く事になった際、陵戸不足の場合は百姓を以てこれに充....