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自信
「自信〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
自信の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「羅生門の後に」より 著者:芥川竜之介
ない。それらの名称によって概括される程、自分の作品の特色が鮮明で単純だとは、到底
自信する勇気がないからである。
最後に自分は、常に自分を刺戟《しげき》し鼓舞し....
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
句が作れないとは思っていない。だからもちろんその方面の理解にも、乏しくないという
自信がある。が、彼はそういう種類の芸術には、昔から一種の軽蔑を持っていた。なぜか....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
の細君の従弟から、話題の離れるのが嬉しかったので、『よかろう。釣なら僕は外交より
自信がある。』と、急に元気よく答えますと、三浦も始めて微笑しながら、『外交よりか....
「煙管」より 著者:芥川竜之介
己《おれ》が拝領と出てやるから。」
「どうして、また、金だと云うのだい。」了哲の
自信は、怪しくなったらしい。
「手前たちの思惑《おもわく》は先様《さきさま》御承....
「校正後に」より 著者:芥川竜之介
と、来月出す「明君」とは皆、同じ人の集めてくれた材料である。
○同人は皆、非常に
自信家のように思う人があるが、それは大ちがいだ。ほかの作家の書いたものに、帽子を....
「妖婆」より 著者:芥川竜之介
難関はだね。第一第二の難関さえ切り抜けられりゃ、どうにでもなると思うんだ。」と、
自信があるらしい口調で云うのです。新蔵はまだ浮かない顔をしたまま、「どうして?」....
「或る女」より 著者:有島武郎
ちに、顔からも足からも消えうせて、葉子は悪《わる》びれもせず、取りすましもせず、
自信ある女優が喜劇の舞台にでも現われるように、軽い微笑を右の頬《ほお》だけに浮か....
「或る女」より 著者:有島武郎
るだろうし、自分のほうでも後ろに目はないながら、出て来たのを感づいてみせるという
自信を持ちながら、後ろも振り向かずにだんだん波止場から遠ざかった。海ぞいに立て連....
「卑怯者」より 著者:有島武郎
立てて、破れたり、はじけたり、転がったりした。子供は……それまでは自分の力にある
自信を持って努力していたように見えていたが……こういうはめになるとかっとあわて始....
「星座」より 著者:有島武郎
っている一匹の蝿にすべての注意を向けようとした。
しかも園が……清逸が十二分の
自信をもって掴みうべき機会を……今までの無興味な学校の課業と、暗い淋しい心の苦悶....
「宣言一つ」より 著者:有島武郎
』というのなら、それは許されないかぎりでもない。しかしながら、彼らが十分の自覚と
自信をもって哲学なり、芸術なりにたずさわっていると主張するなら、彼らは全く自分の....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
船足の動揺には打ち勝てなかった。帆の自由である限りは金輪際船を顛覆させないだけの
自信を持った人たちも、帆を奪い取られては途方に暮れないではいられなかった。船足の....
「親子」より 著者:有島武郎
ものだったから。そしてこの老年の父をそれほどの目に遇わせても平気でいられるだけの
自信がまだ彼のほうにもできてはいなかった。だから本当をいうと、彼は誰に不愉快を感....
「豊島与志雄氏の事」より 著者:芥川竜之介
、飯を食った時にも会ったと云う記憶がある。「玉突場の一隅」を褒めたら、あれは左程
自信がないと云ったのも恐らく其時だったろう。それから――後はみんな、忘れてしまっ....
「ドモ又の死」より 著者:有島武郎
のうち誰でも、この場に死んだとして、今まで描いたものを後世に遺して恥じないだけの
自信があるか、どうだ。生蕃どうだ。 沢本 なくってどうする。 花田 よし。瀬....