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「自分免許〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

自分免許の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
乳動物中最高度に発達したる者と断定し居るは、人と猴類と体格すこぶる近く、その人が自分免許で万物の長と己惚《うぬぼ》るる縁に付けて猴が獣中の最高位を占めたに過ぎぬ....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
は、そこにわれ等の施すべき余地はない。自己満足、唯我独尊、驕慢、自慢、自家広告、自分免許………何れも皆禁物である。小智小才に走るものは、到底われ等の用具にはなり....
小春」より 著者:国木田独歩
スもこういう事務家や老熟先生にわかるようには歌わなかったに違いない。 ところで自分免許のこの老熟先生も実はさすがにまるきり老熟し得ないと見えて、実際界の事がう....
いわゆる「反省」は我々を救うか」より 著者:岸田国士
んじているというだけで、常に反省の実があがつたつもりになり、これだけは特別という自分免許を作つて、そこには、決して「反省」の鏡をあてなかつた過去数十年の歴史が、....
雪柳」より 著者:泉鏡花
から帯へ突出してぶら下げた形といっては――千駄木の大師匠に十幾年、年期を入れた、自分免許の木彫の手練でも、洋杖は刀になりません。竹箆にも杓子にもならない。蟻には....
肌の匂い」より 著者:三好十郎
をしている男だと自分にはわかつた。それも、大した格の男では無い。グレン隊あがりの自分免許の兄き分と言つた所か。永らく黒田組に居たせいで、自分のそういう目は鋭くな....
食道楽」より 著者:村井弦斎
感情的の喧嘩ばかりしていて国家の文明を進める仕事は滅多《めった》にした事がない。自分免許の政治家と名乗っている人が家では天保時代《てんぽうじだい》の台所で野蛮風....