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「自動式〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

自動式の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
土曜夫人」より 著者:織田作之助
し下さいません……?」 芳子はいきなり夏子にそう言って、祇園荘へ電話を掛けた。自動式ゆえ、どこへ掛けているのか、はじめはまるで見当がつかなかったが、 「もしも....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
、手足や、眼鼻が専門専門で分業になっているように、意識の方でも『脳髄』と名付くる自動式、複式、反射交感局を作って、全身三十兆の細胞同志の感覚や、意識を縦横ムジン....
鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
持って、中へ入った。 「臼井。うしろを閉めろ」 「はい」 扉が閉められた。と、自動式に錠《じょう》がぴしんと掛った。 この洋間には、窓が一つもなかった。しか....
海底都市」より 著者:海野十三
い。中へ入って、タクマ少年が数字のついているボタンのうえを押すと、エレベーターは自動式に扉がしまって、下へさがり始める。 こんなエレベーターなら、僕だって知っ....
地獄の使者」より 著者:海野十三
て、蓋をつけて周囲を熔接して缶詰に出来上らせる部署で働いていた。彼のところには、自動式ではなく手動式の缶詰器械があった。これは旧式のものだが、数の少い試験用缶詰....
什器破壊業事件」より 著者:海野十三
、あの声ですか。あれは所員がいて、声を出したわけではなく、録音の発声器なんです。自動式に、訪問客に対して挨拶をする器械なんですよ。嘘だと思ったら、こっちへ来て衝....
地球要塞」より 著者:海野十三
り、複雑な働きをする大潜水艦だからなあ」 「複雑だといっても、殆んどみんな機械が自動式にやってくれるのだから、君は、司令マイクに、命令をふきこむだけでも、かまわ....
毒瓦斯発明官」より 著者:海野十三
留めた。 「ああ、お帰りはこちらだ。この狭い廊下をずっといって、やがて突当ると、自動式の昇降機がある。それに乗って一階へ出なさい。すると至極交通に便なところへ出....
大使館の始末機関」より 著者:海野十三
いると、扉と向いあった壁から濠々と煙が出て来た。要するに、それは扉をしめる拍子に自動式にそこを狙って前の壁の中に仕掛けてある機関銃が一聯の猛射を行ったものである....
不沈軍艦の見本」より 著者:海野十三
して、金博士、君は」 「わしのことは心配するな。艦載機にのって引揚げる。すっかり自動式のこのホノルル号に、水兵一人乗っていないから、わしが引揚げさえすれば、それ....
宇宙の迷子」より 著者:海野十三
はポコちゃんが、左の席には千ちゃんが腰をふかくうずめている。 操縦席と計器盤と自動式操縦ボタンとが、鋼鉄製の大きなかごのようなものの中にとりつけられている。そ....
地底戦車の怪人」より 著者:海野十三
一杯、戦車の扉をばたんと閉じた。 とたんに、戦車内には、電灯が、ぱっと点いた。自動式の点灯器がついていたのである。二人は、うれしそうに、あたりを見廻していたが....
崩れる鬼影」より 著者:海野十三
求めよう。それがいい!) 警察の電話番号は、電話帳の第一|頁にありました。私は自動式の電話機のダイヤルを廻しました。――警察が出ました。 「モシモシ。小田原署....
廃墟(一幕)」より 著者:三好十郎
れッ! (叫ぶ)あぶない! 双葉さん! あぶない! (欣二の左手に握られた大型の自動式ナイフが、ボタンを押されて、ギラリと刃を見せている) 柴田 これッ、欣二!....
年中行事覚書」より 著者:柳田国男
別があったのである。 そうしてこの害鳥獣の駆除手段が人智の進まぬ時代にかえって自動式であったということは、何だか不思議なようにも思われるが、我々の祖先には単な....