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自室
「自室〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
自室の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
っとした労働が、彼らの弱りきった心臓をパタリと停めてしまうのだった。 女大臣は
自室にいて、刻々と伝わってくる報告を取りあげ、ますます不機嫌になっていった。扉の....
「階段」より 著者:海野十三
るところは、まことに偉観であった。僕は第二号館にある物理部へ編入せられ九坪ほどの
自室と、先輩の四宮理学士と共通に使う三室から成る実験室とを与えられた。そして研究....
「西湖の屍人」より 著者:海野十三
も居られなかった。このごろでは自動車の運転も控え目にして、温和しく、閉籠っている
自室を出ると孫を呼んで、自分が生きているかどうかを、尋ねてみた。 孫の言葉だけ....
「白蛇の死」より 著者:海野十三
にして失踪した者の一覧表の中から、山名国太郎という大学生がお由に似た年頃の婦人を
自室に引き入れている所を一二度見た者があるという報告であった。 お由事件の為に....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
記帳のことを聞いたが、あたしは知りませんといわれたそうだ、まずいネ」 青竜王は
自室に入ると、それから夕方までグッスリと睡った。 夕飯ができた頃、勇少年がベル....
「三人の双生児」より 著者:海野十三
で速水女史のところへ行ってくるといって、そのまま出かけた。 首尾は極上だった。
自室の方はすっかり妾の手で準備が整った。そこで妾は決心をして、真一を呼びにいった....
「海底大陸」より 著者:海野十三
イはいないか。おい、ボーイ、ボーイ」 事務長のクーパーは、クイーン・メリー号の
自室の中でしきりにじぶんの胸をかきむしっていた。今までにひどくひっかいたらしく、....
「海底都市」より 著者:海野十三
七時開け」と書いてあったのだ。 昨日開いた第一回目の知らせには「君は今寄宿舎の
自室に居る。机の上には物象《ぶっしょう》の教科書の、第九頁がひらいてあり、その上....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
は、アンではなかった。それっきり、アンの姿は、仏の目にとまらなかった。 仏は、
自室に戻ったが、落着いていられなかった。アーガス博士が帰って来たという知らせは、....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
話しましょう」 山岸中尉は廊下を先に立って案内し、隊付という名札のかかっている
自室へ、帆村をみちびき入れた。 部屋の中は広くないが、寝台が一つ置いてあり、机....
「火星兵団」より 著者:海野十三
着いた。この建物こそ、わが帝都を護る大きな力、警視庁であった。
課長は、一旦、
自室へはいったが、すぐ席から立って、総監室へはいった。
課長は、なかなか出て来....
「怪塔王」より 著者:海野十三
、怪塔王はあわてふためき、階上にかけあがってしまいました。 怪塔王はいま三階の
自室にかえって、しきりに妙な機械の中をのぞいています。それは巧妙な地中望遠鏡であ....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
白い糞を下におとして、藍をとかしたような大空にぱっと飛び立った。 懸賞の首
自室に戻ったリット少将の、怒った顔こそ、この飛行島ができてからこの方の大見物であ....
「我が宗教観」より 著者:淡島寒月
或る禅師の下に入室した事もありました。とにかく自分も凝り性でしたから、その頃には
自室で坐禅三昧に暮したものでした。また心に掛けて語録の類や宗教書を三倉や浅倉で買....
「科学者と夜店商人」より 著者:海野十三
ったボール箱とを小脇にかかえると猛然として夜店の人波をつき崩し、真しぐらに下宿の
自室へとび込んだ。そして机の前に座るや、あらゆる公式と数値とを書いたハンドブック....