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自家用車
「自家用車〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
自家用車の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「オリンポスの果実」より 著者:田中英光
スタジアムに練習始め。ぼく達よりも、近所の邦人《ほうじん》の方々が、張り切って、
自家用車で、練習場まで、送って下さるやら、スタンドに陣取《じんど》って声援《せい....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
になった身体で立ち上り、タオルで拭うのもそこそこにして服を着かえると、エミリーを
自家用車に乗せて駛《はし》り出した。向うところは飛行場だった。 飛行場の傍まで....
「大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
切れとんぼの、貧乏臭い箱が走って行くところは、『箱根霊験記』の主人公とその一族の
自家用車とも考えられる。私はいつもこのバスに乗りつつ、遠くパリの街を考え、そのオ....
「地図にない街」より 著者:橋本五郎
相当に名のある老人、名のある夫人であることを物語っている。あの自動車も必ず彼等の
自家用車に違いない――。 氏はその一一一六六六という番号を基調に、間もなく彼女....
「カストリ社事件」より 著者:坂口安吾
金を払い消え失せてしまったのである。 ★ 金曜日に、車氏は
自家用車を横づけに、秘書をしたがえて、現れた。秘書の肩幅は、一メートルぐらいあっ....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
東京駅前から市川行というバスにのるのである。田ンボのマンナカの一軒屋の前へ、
自家用車のごとくピタリと止る。この料金、三十円。美神アロハの配慮にソツはないのだ....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
らないようであった。 せつ子は長平の宿に電話して訪問をつげ、放二をともなって、
自家用車にのった。 二ヶ月前までは電車にもまれ、靴下のいたむのを気にしながら訪....
「人生案内」より 著者:坂口安吾
ある。 矢沢も毎晩女とアイビキして外泊できる身分ではないから、はじめは、彼女を
自家用車で送ってくれたりしたが、お竹の方は次第に大胆になって、矢沢が帰ってもお竹....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
来賓がまだ一名も見えていない、定刻より三十分以上もまえに、一台の見なれない大型の
自家用車が玄関に乗りつけた。そして、その中から、最初にあらわれたのは、眼の鋭い、....
「光は影を」より 著者:岸田国士
の別宅へその日の午後、浜田と一緒に訪ねて行くことになつた。 鎌倉駅前に、迎えの
自家用車が出してあつた。 別宅というのは、この辺によくある別荘風の構えで、門柱....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
共通した義務の如きものである。ヒットラーでも、労働者に鉄筋コンクリートの住宅を、
自家用車を、と叫んだものだ。 ところが日本の政治家や政党は、この戦争に負けるま....
「あなたも私も」より 著者:久生十蘭
こまったことに、なりそうだ」 空巣にはいったポロ・シャツの青年が、ナリをかえて
自家用車の運転席におさまっているのを確認した以上、そのままに放っておくわけはない....
「ジャズ狂時代」より 著者:小野佐世男
、芸名は鳩ポッポとするわ、すごいなあ、そうなれば、お母さんも豪勢な家に住めるし、
自家用車も二台位もてるのに、神ならぬ身の知るよしもなく、お母さんたらジャズ娘、ジ....
「墓が呼んでいる」より 著者:橘外男
であった。 なるほど老爺がお邸といっただけあって、相当な家なのであろう。婦人は
自家用車に、乗って来た。車を待たせておいて、用談にはいったが、人品も服装も卑しか....
「死者の権利」より 著者:浜尾四郎
自動車の運転手になることでしたが、これは余りに無謀です。そこで私は、須山の主人が
自家用車で外出中、その家族が外出する時、どこの自動車を利用するかということを調べ....