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自己喪失
「自己喪失〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
自己喪失の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虚構の春」より 著者:太宰治
、あなたと瓜《うり》二つだ。いや、私とあなた、この二人のみに非ず。青年の没個性、
自己喪失は、いまの世紀の特徴と見受けられます。以下、必ず一読せられよ。(一行あき....
「狂言の神」より 著者:太宰治
る老大家の文体をそっくりそのまま借りて来て、私、太宰治を語らせてやろうと企てた。
自己喪失症とやらの私には、他人の口を借りなければ、われに就いて、一言一句も語れな....
「旅愁」より 著者:横光利一
んだものに突発して来る旅の錯乱に、批判の根拠の移動する不決断に伴って当然に起る、
自己喪失の病いを植えつけられ、自分を蔑視する苦しさもあきらめに変えてしまう。その....
「雀」より 著者:太宰治
療養生活に就いてだけのような気がする。やっぱり日本人は、内地から一歩外へ出ると、
自己喪失とでもいうのか、ふわりと足が浮いて生活を忘れ、まるで駄目になってしまう宿....
「昭和の十四年間」より 著者:宮本百合子
、その素朴な偽なさの故に評価しようとしたことも、大局からみればやはり文学の夥しい
自己喪失を意味するものであったと思う。 このような文学に於ける社会的見地の抹殺....
「イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
テリゲンチャの反動化――併しそれはインテリゲンチャのインテリゲンツ喪失・低能化・
自己喪失と一つである――と共に、イデオロギーの問題も亦消滅すると考えたならば、夫....