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自己紹介
「自己紹介〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
自己紹介の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
結局三円とってしまうと、男は、 「金を借りたからというわけではないが、とにかく
自己紹介して置こう。僕は社会部の土門です。土に門と書く。ツチカドとよむのが正しい....
「地球を狙う者」より 著者:海野十三
い甲板の籐椅子に並んで、轟博士が精力家らしい大きい声でいったことである。すでに、
自己紹介をすませていた。 「加瀬谷は、僕と同じ中学の出で――もっともわしが四年も....
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
として洗濯を他人任せにしているのが珍らしくない。これには性の問題も影響している。
自己紹介の必要の度合も昔よりも高まったというような理由もあろう。しかし、とにもか....
「疵」より 著者:小林多喜二
たびに、一人二人とメンバーが殖えて行った。新しいメンバーがはいってくると、簡単な
自己紹介があった。――ある時、四十位の女の人が新しくはいってきた。班の責任者が、....
「若草物語」より 著者:オルコットルイーザ・メイ
うすでいいました。 「会長閣下および淑女諸君、いや、これは失礼、紳士諸君、どうぞ
自己紹介をお許し下さい。わたくしは、このクラブの末席をけがすサム・ウェラーと申し....
「投手殺人事件」より 著者:坂口安吾
めた人がありました。見知らぬ女の方ですが、上野光子というプロ野球のスカウトですと
自己紹介なさったのです。私たちが立話をしているうちに、イライラしていた岩矢は、い....
「我が人生観」より 著者:坂口安吾
もらった時だと思うが、レインボーで文士をまねいて授与式があった。その食卓で各自の
自己紹介があった。私の番がきて、立ち上って姓名を名乗ると、席を向い合っていた菊池....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
しが長くつづいたのである。 楠は自分の身分を天心堂に語ったのと同じウソでお直に
自己紹介。勘当中の加十の動勢をその実家へ問い合せに行くわけにいかないからと言い訳....
「裏切り」より 著者:坂口安吾
来るはずの法本がなかなか姿を見せませんので、ふだんならこんなとき進んでノコノコ
自己紹介に現れて巧みに印象づけるのが日野の持ち前の性分であるにも拘らず、この日は....
「火の扉」より 著者:岸田国士
どうせすぐに姓なんか変えるんですものね。あたし、井出康子、お聞きにならないけど、
自己紹介しとくわ。あつちへ行つたら、中園つていう家に多分落ちつくでしようけれど、....
「昨日・今日・明日」より 著者:織田作之助
食べると、 「おっちゃん、うちミネちゃん言うねん。年は九つ」 いじらしい許りの
自己紹介だった。 「ふーん。ミネちゃんのお父つぁんやお母はんは……?」 きくと....
「火夫」より 著者:カフカフランツ
めらわずに、例の隠しポケットをごそごそ探して、旅券を取り出した。そして、これ以上
自己紹介するかわりに、その旅券を開いたまま机の上に置いた。会計主任はこんな旅券は....
「城」より 著者:カフカフランツ
ようだった。
「ああ、測量技師さんね」と、微笑しながらいって、彼に手をさし出し、
自己紹介した。「あたし、ペーピーっていうんです」
娘は小柄で、赤い顔色をしてい....
「審判」より 著者:カフカフランツ
この名前が重荷であって、今では初めて出会う人々さえも自分の名前を知っている。まず
自己紹介をし、それから初めて知合いとなるのは、なんといいことだろう、と考えるのだ....
「梟の眼」より 著者:大倉燁子
夫人であると紹介した。春樹は妹の後にいたので、名も知らない薄墨色の女に握手もし、
自己紹介もした。 列を通り越してホールの中に入ると、陽子は周囲を見廻しながら、....