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「自己運動〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

自己運動の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
善の研究」より 著者:西田幾多郎
的となるのである。ゲーテが「意欲せざる天の星は美し」といったように、いかなる者も自己運動の表象の系統に入り来らざる者は意志の目的とはならぬのである。我々の欲求は....
愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
制してある欲求は展ばしているが、この説明者は理想でなければならぬからである。私は自己運動の満足説を奉じたい。もっとも自己の満足するところ快楽ありとすれば、客観的....
科学論」より 著者:戸坂潤
根本的な対立にも拘らず、ヘーゲルの自然哲学の運動に基いて展開される代りに、概念の自己運動の順序に従って段階づけられたに過ぎない。 * カント『自然哲学原理』(戸....
現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
概念だとすると、ここから二つの重大な性質が見出されることになる。 第一は物質の自己運動に就いて。物質の自己運動ということは常識的な表現では極めて見易い事実であ....
親鸞」より 著者:三木清
したがって開顕の過程は自己から出て自己へ還ってくる運動である。それは教の歴史的な自己運動ともいうべく、この点においてヘーゲルにおける概念の発展と類似している。し....