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「自得〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

自得の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「伝吉の敵打ち」より 著者:芥川竜之介
教えていたらしい。けれども「伝吉物語」「旅硯」「木の葉」等によれば、伝吉は剣法を自得《じとく》したのである。「あるいは立ち木を讐《かたき》と呼び、あるいは岩を平....
「或る女」より 著者:有島武郎
的に殺されてしまいました。どうしてわたしがこの上あなたの妻と名乗れましょう。自業自得と世の中では申します。わたしも確かにそう存じています。けれども親類、縁者、友....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
、しおしおと歩きだした。その背中に、頭目が毒矢銃をぴったりとおしつけた。 「自業自得だ。頭目をだしぬこうなんて、反逆行為だ。反逆行為の刑罰はどんなものだか、知っ....
「貝の穴に河童の居る事」より 著者:泉鏡花
々それがために皆怪我をするのじゃよ。」 「違うでしゅ、それでした怪我ならば、自業自得で怨恨はないでしゅ。……蛙手に、底を泳ぎ寄って、口をぱくりと、」 「その口で....
「火星兵団」より 著者:海野十三
なって、それを聞かないのだ。対策を考えようとしないのだ。万事、もうおそいよ。自業自得だ」 と、博士はあいかわらず人間たちにたいして、ひややかな言葉をはいた。 ....
「怪塔王」より 著者:海野十三
の勇士だったのだ。それにひきかえ、貴様が自分の殺人光線灯で死ぬのは、それこそ自業自得だ」 「ま、待て。撃つのはちょっと待ってくれ。その代り、わしは何でもお前たち....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
て茅屋の屋根ではないか。 しかるを、わざと人間どもが、迎え見て、損わるるは自業自得じゃ。」 四十一 「真日中に天下の往来を通る時も、人が来れば路....
「歌行灯」より 著者:泉鏡花
う、光を放って、灯を白めて舞うのである。 舞いも舞うた、謡いも謡う。はた雪叟が自得の秘曲に、桑名の海も、トトと大鼓の拍子を添え、川浪近くタタと鳴って、太鼓の響....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
とが出来なくなった。ただし、彼はそれについて不満があるでもなかった。すべてが自業自得で、これから方向を転換するには、時すでに遅しというわけであった。 かいつま....
「風波」より 著者:井上紅梅
たが、今のざまを見ろ。坊主とも道士ともつかない変な頭になってしまった。お前は自業自得で仕方がないが、巻添えを食ったわたし達をどうしてくれるんだえ。活き腐れめ、咎....
「死剣と生縄」より 著者:江見水蔭
き、女侠客の為に抑留されて、心ならずも堕落していた身から出た錆。斯う成るのも自業自得と、悔悟の念が犇々と迫った。 台下の農家、取着きのに先ず入ったが、夜に入っ....
「備前天一坊」より 著者:江見水蔭
げた。 急いで死体は笹山へ送って火葬。尼の堕落が悲惨の最期。いわゆる仏説の自業自得であった。 六 天城屋敷の池田出羽の許へ早馬で駈着けたのは野....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
解らぬ。）椿年歿して後は高久隆古に就き、隆古が死んでからは専ら倭絵の粉本について自得し、旁ら容斎の教を受けた。隆古には殊に傾倒していたと見えて、隆古の筆意は晩年....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
い。ゴンチャローフの真似をして出来損なったとは二葉亭が能く人に話した謙遜のような自得のような追懐であった。『浮雲』の文章に往々多少の露臭があるのはこれがためであ....
「和製椿姫」より 著者:大倉燁子
が、最後に生命を奪われるとしたら、結核か黴毒かに定っているじゃありませんか。自業自得ですよ。散々男を悩ませた報いが来たんです」 私はこの冷めたい言葉に腹が立っ....