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自惚れる
「自惚れる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
自惚れるの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「八十八夜」より 著者:太宰治
まぎした。へんなことになった。笠井さんは、自惚《うぬぼ》れたわけでは無い。いや、
自惚れるだけのことはあったのかも知れない。いたずら。悪事が、このように無邪気に行....
「ろまん灯籠」より 著者:太宰治
愛がられる事ばかり考えているのです。自分が、まだ、ひとに可愛がられる資格があると
自惚れることの出来る間は、生き甲斐もあり、この世も楽しい。それは当り前の事であり....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
六億年と推定される。その広大な大宇宙の中において、わが地球人類が最高の智能者だと
自惚れる者があったら、その者はどうかしている。わが地球人類はわずかに今から四五十....
「ダス・ゲマイネ」より 著者:太宰治
いか。僕のために。君が自殺をしたなら、僕は、ああ僕へのいやがらせだな、とひそかに
自惚れる。それでよかったら、死にたまえ。僕もまた、かつては、いや、いまもなお、生....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
あたしはそれに飛びついた。 「ありがとう、パパ」 「しかしたいしたもんじゃない。
自惚れるにおよばない」 このへんでいいだろうと思って、あたしのほうから要約して....
「チェーホフ試論」より 著者:神西清
たのである。 もちろん私は、チェーホフのいう喜劇の意味が、完全にわかったなどと
自惚れるつもりはない。だがロパーヒンという人物がチェーホフの註文どおりに演ぜられ....
「小説 円朝」より 著者:正岡容
若い圓朝を、いよいよ勉強させる基となった。 俺はこんな若くて二人も弟子があると
自惚れる前に圓朝は、二人も弟子のあるこの俺がデレリボーッという心持になっちゃいら....
「雪の日」より 著者:近松秋江
り色は黒い。そう思うと――若い女というものはおかしなものですねえ。――そう思うと
自惚れるんです。その時分は、私はそりゃお洒落でしたから。――皆なしばしばスマちゃ....