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「自然と人生〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

自然と人生の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
には限らなかった。本も、――彼の小学時代に何度も熱心に読み返した蘆花《ろか》の「自然と人生」やラボックの翻訳「自然美論」も勿論彼を啓発した。しかし彼の自然を見る....
語られざる哲学」より 著者:三木清
たいと考えるようになったのは、やはり同じ中学二年の時国語のT先生が副科に蘆花の『自然と人生』を読んでくださった時に始るといっていい。それと同時に私の乱読時代が始....
俳諧瑣談」より 著者:寺田寅彦
をやっていた人が何プロセントあったか調べてみたいような気がする。俳諧の目を通して自然と人生を見ている人が、容易なことでそんな絶望的気持ちになったり、またそんなに....
新版 放浪記」より 著者:林芙美子
へ出るのは引きあわない話だそうな。 夕方。 ドックに勤めている金田さんが、「自然と人生」と云う本を持って来てくれる。金田さんは私の小学校友達なり。本を読む事....
愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
からきたる器械的見方の迷妄より免れしめ、新しくて、不思議の光に潤うたる瞳をもって自然と人生とを眺めしめるのである。 ハイネは静夜の星を仰いで蒼空に於ける金の鋲....
自然描写における社会性について」より 著者:宮本百合子
は、装飾的画題としての自然が描かれている。 明治三十年代の初頭に、徳富蘆花が「自然と人生」という自然描写のスケッチ文集を出版しているのであるが、これは、こんに....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
いして無関心な様子をするものである。年とった人のほうが、二十歳ごろの青年よりも、自然と人生とにたいしていっそう新鮮な印象といっそう率直な享楽とを、時とするともつ....
芸術上の心得」より 著者:倉田百三
のを持ちながらも正しい生活に達しようとして努力する生活をいうのである。 一、よく自然と人生を観察すること。 芸術は結局人生の相に対する愛から生まれる。よく気をつ....
読書遍歴」より 著者:三木清
い意見を持っておられたようである。私どもは教科書のほかに副読本として徳富蘆花の『自然と人生』を与えられ、それを学校でも読み、家へ帰ってからも読んだ。先生は字句の....
郷愁の詩人 与謝蕪村」より 著者:萩原朔太郎
く陰影にみちた家をイメージすることから、必然にまたそうした家の中の生活を聯想し、自然と人生の聯結する或るポイントに、特殊な意味深い詩趣を感ずるのである。しかし夏....
『偶像再興』序言」より 著者:和辻哲郎
あろう。ある人々はついにこの要求に全心を占領させるのである。科学の道に入れば彼は自然と人生とに現われた微妙な法則に驚異してある知られざる力に衝き当たらずにはいら....
享楽人」より 著者:和辻哲郎
享楽人はその享楽において広汎かつ強大な能力を持たなくてはならぬ。 享楽の対象は自然と人生の一切である。従って享楽はどの隅にもあり得る。しかし我々は金をためるこ....