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自然法
「自然法〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
自然法の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
それだのに貞世はだんだんよくなって行っている。人ばかりではない、神までが、自分を
自然法の他の法則でもてあそぼうとしているのだ。
葉子は歯がみをしながら貞世が死....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
、また永遠不滅のものである。原子の結合によって万物が成立し、そうして万象は不変の
自然法則によって支配される。また、デモクリトスの説では、太陽の大きさは莫大なもの....
「技術の哲学」より 著者:戸坂潤
(Reuleaux, Mechanik, Bd. ※)。「機械とは形態ある物質が
自然法則に従って、予定された運動をすることによって、物質に一定の形態、性質又は運....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
るように仕組まれたものを云う」(Reuleaux)とか、「機械とは形態ある物質が
自然法則に従って、予定された運動をすることによって、物質に一定の形態・性質・又は....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
学の公式と社会科学の夫とでは、すぐ様同じに行かない。法則は同じく法則であっても、
自然法則と社会法則=歴史的法則とではその歴史的制約の段階が同じでない。そういう意....
「堕落論」より 著者:坂口安吾
な発見や洞察に於て軽々しく否定しがたい深刻な意味を含んでおり、ただ表面的な真理や
自然法則だけでは割り切れない。 まったく美しいものを美しいままで終らせたいなど....
「学生と教養」より 著者:倉田百三
らの自由を否定した。自由とは第一原因が因果関連の中に入りこむこととした。自由とは
自然法則に従って進行する一系列の現象を自ら始める絶対的に自発的な原因または能力と....
「カントと現代の科学」より 著者:戸坂潤
区別されねばならぬ。因果律にはそれに特有な論理的な位置がある。吾々はそれを特殊の
自然法則と同一視することは出来ない。ヘルムホルツも云うようにそれはあらゆる自然認....
「生活と一枚の宗教」より 著者:倉田百三
ります。この如来の自己展開、自発自展してゆくそのありさまであります。それがつまり
自然法|爾というようなものであって、つまり今の言葉でいえば歴史的発展であります。....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
まれた。 鶴見は鶴見で、『起信論』とは不即不離の態度を取って、むしろ妄心起動を
自然法爾の力と観て、その業力に、思想の経過から言えば最後の南無をささげようとして....
「純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
かしこれは、我々が価格に対し何らの働きをも加え得ない、という意味ではない。重さが
自然法則に従う自然的事実だとしても、これを袖手傍観していなければならぬということ....
「法学とは何か」より 著者:末弘厳太郎
は、一定の文化目的を達するために、自然科学としての物理学や化学によって発見された
自然法則を利用する。それと同じように、政策学としての実用法学は、社会科学としての....
「西航日録」より 著者:井上円了
一代新開万学源、身死骨枯名不朽、永同日月照乾坤。 (かつて果物の落ちるを観察して
自然法則の本源を究め、一代で新たなあらゆる学問の源を開いたのである。身は死して骨....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
まいには身のあがきがつかぬ窮屈な境遇に立ち至らなければなりません。 仏教では「
自然法爾」(自然そのままで持っている価値)といって天地間のあらゆる生物草木に至る....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
し、匍匐し、生殖し、吼哮する海獣の、修羅場の、歓楽境の、本能次第の、無智の、また
自然法爾の大群集である。 ぎゃお、わお、がお、うわァああ、わお、お、お、 ぎゃお....