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自然的
「自然的〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
自然的の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒衣聖母」より 著者:芥川竜之介
才の聞えの高い法学士である。且《かつ》また私の知っている限り、所謂《いわゆる》超
自然的現象には寸毫《すんごう》の信用も置いていない、教養に富んだ新思想家である、....
「二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
ましょう。
閣下、私は一昨日、学校も辞職しました。今後の私は、全力を挙げて、超
自然的現象の研究に従事するつもりでございます。閣下は恐らく、一般世人と同様、私の....
「妖婆」より 著者:芥川竜之介
。時と場合どころではありません。私に云わせれば、あなたの御注意次第で、驚くべき超
自然的な現象は、まるで夜咲く花のように、始終我々の周囲にも出没去来しているのです....
「水害雑録」より 著者:伊藤左千夫
う考えても事に対する処決は単純を許さない。思慮分別の意識からそうなるのではなく、
自然的な極めて力強い余儀ないような感情に壓せられて勇気の振いおこる余地が無いので....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
りないわずかな小部分にすぎなかった。のみならず民衆の眼には博識ということは一種超
自然的なもののようにしか見えないのであった。しかしそのうちにも偉大な進歩は遂げら....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
王道文明の伝統を保ったのに対し、西洋が覇道文明の支配下に入った有力な原因は、この
自然的環境の結果と見るべきである。覇道文明のため戦争の本場となり、且つ優れた選手....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
考えました。たしかにわたしは一種の神経的な衝動から頭脳に混乱を生じて、こうした超
自然的の奇蹟を現出したのであろうと思いました。ともかくもそれが私の幻覚であるとい....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
よ」 「ほかに理由はないのですな」 「ほかに理由があるものですか」 「なにか、超
自然的の力が、あなたにそう言わせたようにお思いにはなりませんか」 「いいえ」 ....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
……そういうたぐいのことは詐欺というべきではなく、むしろ無理にしいられた一種の超
自然的の作用ともいうべきものです。わたしは自分の知らないあいだに、遠方からある人....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
的な口ぶりで聞きただした。 こうは言ったものの、ゆうべ自分の心に起こったあの超
自然的な恐怖観念を僕はふと思い出したのである。船医は急に僕の方へ向き直った。 「....
「茶の湯の手帳」より 著者:伊藤左千夫
飾器物の配列や、応対話談の興味や、薫香の趣味声音の趣味相俟って、品格ある娯楽の間
自然的に偉大な感化を得るのであろう加うるに信仰の力と習慣の力と之を助けて居るから....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
、こういうことについては最上の審判官であるのだが、彼女らは今でも、イカバッドは超
自然的な方法でふしぎにも運び去られたのだと言っている。この近辺のひとびとは冬の夜....
「迷信解」より 著者:井上円了
きも、その実、妖怪にあらざるものなれば、これを合して虚怪と名づく。つぎに第三は、
自然的妖怪すなわち仮怪にして、妖怪はすなわち妖怪なるも、天地自然の道理によりて起....
「読むうちに思ったこと」より 著者:小川未明
しく、より善くするにあります。その人が、正直で、真理を愛するなら、文章に、それが
自然的に、にじみ出るものです。 その人の生れたところの風土や、また生活状態等が....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
坐ったり歩いたりする仕方は夢にも知らなかったのである。今日スポーツマンにしてこの
自然的動作を活用しているものはほんの僅かに過ぎない。大抵のものは誤れる型によって....