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自由廃業
「自由廃業〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
自由廃業の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
う人は後に分ったのであるが、廃娼運動の急先鋒で、遊廓で廃娼演説をやったり、娼妓の
自由廃業を援助したりして、楼主側から非常な圧迫を受けた。然し毫も屈しないで運動を....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
ら仲々強いのもあるわけで、青楼などがその好い例であることはよく知れている。娼妓が
自由廃業する際の楼主側と警察側との之までの多くの場合の関係を見れば、この弱い商売....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
遊郭廃止が実行されている。前年警視庁では公娼制度に固有な禁足制度を撤廃し、同時に
自由廃業の実質的な自由を多少とも尊重する方針を取ったが、之は内務省の今の方針の先....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
の父でなければならないように大事にした。 またその頃でもあろうか、吉原に娼妓の
自由廃業があった。これは恥かしい事に父が楼主の方の味方をして勝たせた不名誉な事件....
「里の今昔」より 著者:永井荷風
三十四年で、一葉柳浪二家の作におくれること五、六年である。二六新報の計画した娼妓
自由廃業の運動はこの時既に世人の話柄《わへい》となっていたが、遊里の風俗はなお依....
「煩悶」より 著者:正岡子規
跡釜《あとがま》へ今日小紫を抱えたのサもっとも小紫は吉原の大文字に居たのだが昨日
自由廃業したと、チャント今朝の『二六』に出て居るじゃないか、とまじめにいうと、ア....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
んの言われるのには、『わしは公娼制度などというものは、天下の悪制度だと思うから、
自由廃業には賛成するが、金で買うて来た女を弄ぶなどいうことは夢にも考えておらぬ』....