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自由意志
「自由意志〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
自由意志の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
ゅうようくん》の祖先もやはり猿だったと考えることは多少の満足を与えないでもない。
自由意志と宿命と
兎《と》に角《かく》宿命を信ずれば、罪悪なるものの存在しな....
「星座」より 著者:有島武郎
れろ。いいか惚れろ」
「ガンベはだめだよ。貴様いつでも独りぎめだからなあ。他人の
自由意志を尊重しろ、園君には園君の考えがあるだろう」
帽子を被ったままのが言っ....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
れらの位置に関する一定の法則を設定することはできなかった。それでこれらの星は多分
自由意志をもっており、その出現は人間の企図や出産、死亡またそれに次いで起る相続問....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
ち今日の戦術の指導精神は統制であります。しかし横隊戦術のように強権をもって各兵の
自由意志を押えて盲従させるものとは根本に於て相違し、各部隊、各兵の自主的、積極的....
「恋愛曲線」より 著者:小酒井不木
の二運動を律動的に繰返すのだ。又、じっとその運動を眺めて居ると、心臓は恰も自分の
自由意志をもって動いて居るかのように思われる。ある時はその心臓に小さな目鼻が出来....
「ルバイヤート」より 著者:小川亮作
のか、賢者よ? 自分が去ってからの世に何の旧慣があろうぞ! 94 はじめから
自由意志でここへ来たのでない。 あてどなく立ち去るのも自分の心でない。 酒姫よ、....
「正義の国と人生」より 著者:桐生悠々
はない。歴史は要するに人間の所作の結果である。人間の努力の記録である。人間がその
自由意志を以て、善かれ、悪かれ書き綴ったものである。現にかくして私たちはこれを書....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
伊東でそのことに気付いたから、あくまで自分で治してみせる決意をたてたが、しかし、
自由意志にまかせておいて中毒の禁断苦と闘うのは苦痛で、大決意をかためながらも、三....
「恒藤恭氏」より 著者:芥川竜之介
幕なしに議論をしたり。しかも議論の問題となるものは純粋思惟とか、西田幾太郎とか、
自由意志とか、ベルグソンとか、むずかしい事ばかりに限りしを記憶す。僕はこの論戦よ....
「生活と一枚の宗教」より 著者:倉田百三
私たちがああしたらよいか、こうしたらよいかというように迷いますから、この私たちの
自由意志というものは、こういうつくったものにかえしてしまわなければならぬ。いった....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
いう基本的なことを全然考えておりません。妻の不貞に制裁を加えることができず、妻の
自由意志なら芸者になったのも仕方なしと泣寝入りせざるを得んのが民主時代なら一家心....
「城」より 著者:カフカフランツ
に腰を下ろして、一本の蝋燭をたよりに手紙を読み始めた。
手紙はまとまりがなく、
自由意志をみとめられた自由な人間に話すようにKに語りかけている個所があった。上書....
「審判」より 著者:カフカフランツ
られているにすぎない。門の脇の床几に腰をかけて、そこに一生涯とどまっていたのも、
自由意志でやったことであり、この話はなんら強制ということを語ってはいない。それに....
「変身」より 著者:カフカフランツ
いて、侵入してくる者たちにほえついてやるつもりだ。だが、妹はしいられてではなく、
自由意志で自分のところにとどまらなければならない。ソファの上で彼のわきに坐り、耳....
「融和促進」より 著者:喜田貞吉
われが誰と親しく交わろうが、どこで品物を買おうが、誰と結婚しようが、それは各自の
自由意志に従うべきもので、決して他から差図さるべきはずはない。軒を並べて久しく隣....