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「自由結婚〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

自由結婚の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
根岸お行の松 因果塚の由来」より 著者:三遊亭円朝
いますと直々《じき/\》に当って御覧なさる。先方《さき》の男が諾《うん》といえば自由結婚だなどと吹聴あそばし、また首《かぶり》をふればナニ此処《こゝ》な青瓢箪野....
骨を削りつつ歩む」より 著者:佐左木俊郎
同時に、二年の間恋し合っていた女と結婚をした。その結婚がまた親に逆《さか》らった自由結婚だったので、今までは幾らかずつの補助を受けていた親からも全く構ってもらう....
街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
も親兄弟や親戚友人なぞの意見に盲従した結婚の別れ話がめったに人事相談所に来ない。自由結婚から来た自由離婚だけが来る。しかもそれが大正十三年の春以後の東京に激増し....
婦系図」より 著者:泉鏡花
生言下に答えた。 これにまた少なからず怯かされて、 「しまするというと、貴下は自由結婚を御賛成で。」 「いや、」 「はあ、いかような御趣意に相成りまするか。」....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
れることによってのみ、男女の生活はその忌むべき虚偽から解放され得る。自由恋愛から自由結婚へ。 更に又、私は恋愛そのものについて一言を附け加える。恋愛の前に個性....
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
義の名の下に家庭主義が強制される。父権は却って拡張される(例えば民法改正に於ける自由結婚の否定)。母親だって息子よりも強くなる。本来なら息子に厄介がられるべきお....
映画芸術」より 著者:寺田寅彦
ているからである。そういう全く新しい科学的機械的の技術が在来の芸術といつのまにか自由結婚をしてその結果生まれた私生児がすなわち今日の映画芸術である。それが私生児....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
ものは何もありません。独身も自然ではありません。結婚も自然ではありません。そして自由結婚は、弱者を強者の貪食《どんしょく》に任せるばかりです。われわれの社会その....
私の小説」より 著者:坂口安吾
義はお家の法度などといつて、恋愛は罪悪だといはれてゐた。昔ばかりではない。今でも自由結婚といふ。特に自由結婚といふのだ。つまり恋愛のことだ。 なぜ自由がかくも....
幸福な家庭」より 著者:井上紅梅
はない。家庭にはもちろん一組の夫婦があって、とりもなおさず、それが主人と主婦で、自由結婚だ。彼等は四十何個条かの非常に詳細な、だから極めて平等な、十分に自由な条....
決闘」より 著者:神西清
……われわれは偏見を棄てて、現代の思潮の水準に立たなければならん。僕自身としては自由結婚の支持者だ、そうとも……だがね、僕に言わせると、一たびいっしょになった以....
悪因縁の怨」より 著者:江見水蔭
んな関係だろうが、子は子で又別の者だ。互いに愛し合っているのに不思議は無い。早速自由結婚をしよう、戸籍面なんかどうでも好いという風に、ドシドシ新解釈で運んで了う....
宝塚生い立ちの記」より 著者:小林一三
庭の事情なども考慮に入れて、『これなら』というわけで見合させるのであるから、私は自由結婚よりも見合結婚の方が間違いないと思っている。 若い男と女が、まだ何もわ....
婦人の過去と将来の予期」より 著者:小川未明
その頃の若い詩人や、また文学に志した者が、親達のすゝめる結婚を忌避して、さかんに自由結婚をしたのは、即ち旧道徳に対する破壊運動に他ならなかった。 しかし、それ....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
で、一時身をかくす必要もあって二人でかけ落ちして京都へ出た。当時のことばでいう「自由結婚」である。 京都へ出たお雪と私とは出町のかなり大きな家を安い家賃で借り....