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「自由自在〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

自由自在の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
報恩記」より 著者:芥川竜之介
及びません。この高い天窓《てんまど》からでも、あの大きい暖炉《だんろ》からでも、自由自在に出て行かれます。ついてはどうか呉々《くれぐれ》も、恩人「ぽうろ」の魂の....
二人小町」より 著者:芥川竜之介
たしには神仏よりも、もっとあなたがたが恐ろしいのです。あなたがたは男の心も体も、自由自在に弄《もてあそ》ぶことが出来る。その上万一手に余れば、世の中の加勢《かせ....
親子」より 著者:有島武郎
てくるのです。これもしかたがないと思うんですが、……」 「遊んでいて飯が食えると自由自在にそんな気持ちも起こるだろうな」 何を太平楽を言うかと言わんばかりに、....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
すると、万物ことごとく活動は止まってしまう。そうなると浦島太郎も夢ではない。真に自由自在の世界となる。 更に進んで突然変異を人工的に起すことによって、すばらし....
間諜座事件」より 著者:海野十三
とう」 「あの間諜座ね『魚眼レンズ』のついた撮影機で、観客一同の顔つきが何時でも自由自在にとれるんだそうだ。ぬかりはあるまいが、顔色を変えたり、変にキョロキョロ....
怪星ガン」より 著者:海野十三
のであった。これに腰をかけ、肘かけのところにあるいくつかの操縦釦をおせば、空中を自由自在にかけまわれるのだった。 ハイロは、ヘリコプターを二台借りた。もちろん....
くろがね天狗」より 著者:海野十三
電波を起こして空間を飛び、そして人造電波の受信機に外ならぬ機械人間くろがね天狗を自由自在に操縦するのであった。これが半之丞が五ヶ年の山籠りを懸けて作り上げた秘作....
草迷宮」より 著者:泉鏡花
す、抱緊めます。 と血を分けぬ、男と女は、天にも地にも許さぬ掟。 私たちには自由自在――どの道浮世に背いた身体が、それでは外に願いのある、私の願の邪魔になり....
化銀杏」より 著者:泉鏡花
、何の報も受けないで、白日青天、嫌な者が自分の思いで死んでしまった後は、それこそ自由自在の身じゃでの、仕たい三昧、一人で勝手に栄耀をして、世を愉快く送ろうとか、....
政談十二社」より 著者:泉鏡花
の山続き白雲という峰に閉籠って、人足の絶えた処で、行い澄して、影も形もないものと自由自在に談が出来るようになった、実に希代な予言者だと、その山の形容などというも....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
他に更に霊言現象を起すことになり、本人とは異った他の人格がその口頭機関を占領して自由自在に言語を発するようになりました。『これで漸くトーキーができ上がった……』....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
の向上進歩を無視するのは野蛮である。未発達の怒れる魂を、肉体の檻から引き出して、自由自在に暴ばれさせるは愚である。すべて地上の人達は、いかに犯罪人を取扱うべきか....
映画と音楽」より 著者:伊丹万作
るが、要するにたいしてむずかしいものではない。 しかし、私の経験によるとこれが自由自在にできる人は現在やつている人たちの中にはいないようである。 「こんな短い....
私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
大風呂敷のようなものをうち振りうち振り、あたかも自分の肉体の一部であるかのように自由自在にそれを操つて、曲線や曲面を交錯させた不思議な美しさをえがきながら踊るの....
日本画と線」より 著者:上村松園
かと考えてみますると、まず主にそれは絵筆の尖端からいろいろな味を以て生れて来て、自由自在に絹や紙の上に現われてくる「線」そのものであろうと思います。 日本画の....