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自由行動
「自由行動〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
自由行動の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
呆れたのか、正面から意見がましいことを云い出す者もなくなって、唯いたずらに当人の
自由行動をながめているばかりでした。 さてこれからがお話の本文で、この喜路太夫....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
おれは軍人でないから軍隊の拘束を受けない、と云ったような心持があって、めいめいが
自由行動を執るという風がある。軍隊の方でも余りやかましく云うわけにも行かない。そ....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
うな声で、 「じつはカーク、いまマヌエラとも相談したことだがね。ここで、君一人に
自由行動をとってもらいたいのだ」 「なぜだ」 とカークはびっくりして目をみはっ....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
ろとした宇宙のまっ只中めがけて旅立つのだ。 帆村荘六は、三根夫に、あと三時間の
自由行動をゆるした。そして本日十三時に東京発の成層圏航空株式会社の『真珠姫』号に....
「海底都市」より 著者:海野十三
都市は生存のための海底開拓ができなくなる。水深五百メートルのところまでは、絶対に
自由行動をみとめてもらわねば困る」 博士は、かたい決意を眉のあたりに見せて、譲....
「恐竜島」より 著者:海野十三
いかない、はっきり宣言したまえ」 モレロは、ほえる。 「まあ、なんだね、各人の
自由行動としておこう。強制するのはこのましくない。また、はじめから小さいことで、....
「四次元漂流」より 著者:海野十三
生のそばについている。それは同時にその筋から監視と保護とを加えられて居り、道夫の
自由行動は許されない状態にあった。 道夫の両親、ことに、その母親はいつまでも道....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
た。もしこのことが、五日以内に行われないときは、わが宇宙戦隊はミミ族にたいして、
自由行動をとるであろうと申しそえた。これはミミ族にたいする最後通牒であった。もし....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
あるか」 「副司令でもないおれに、会議の御用なんかまっぴらだ。おれはおれの実力で
自由行動をとる。あたらしい副司令には、太刀川時夫を任命したがいいだろう」 「なに....
「人造人間事件」より 著者:海野十三
者であり、自分は誰にも邪魔されず研究していられりゃいいのであって、その点、妻君の
自由行動をすこしも遮げていないのです。そのウララ夫人が急に博士を殺すとは考えられ....
「出奔」より 著者:伊藤野枝
た。N先生は『とにかく出たら保護はしてやらねばなりますまい』といった。俺は『僕は
自由行動をとります。もし藤井が僕の家へでもたよって来たとすれば僕は自分一個の判断....
「火の扉」より 著者:岸田国士
しかし、お前もまだ若いしな。子供が邪魔になつたら、いつでもお母さんにおしつけて、
自由行動をとれ。周囲に気がねをして未亡人でくすぶつてしまう必要はない」 彼女は....
「光は影を」より 著者:岸田国士
ないよ。一方的宣戦布告というのは、どういうことかね。それだけのことを頭において、
自由行動をとるさ」 「余計なこと、しやべらないでほしいな。みんなピントが外れてら....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
さえ挙げていないようだ。その頃はモウかなり戦術が開けて来たのだが、大将株が各自に
自由行動を取っていて軍隊なぞは有るのか無いのか解らない。これに対抗する里見勢もま....
「一日一筆」より 著者:岡本綺堂
見出すことが能る。しかもここの町に奔走している人には、一定の規律がない、各個人の
自由行動である。人は総て死を期していない、寧ろ生きんがために焦っているのである。....