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「自画像〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

自画像の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
・アンジェロの「最後の審判」の壁画よりも遥《はる》かに六十何歳かのレムブラントの自画像を愛している。 わたしの愛する作品 わたしの愛する作品は、――....
リイズ」より 著者:太宰治
リエに呼びいれた事は無かったのである。人物といえば、お母さんの顔をかいたり、また自画像をかいたりするくらいで、あとは、たいてい風景や、静物ばかりをかいていたので....
人間失格」より 著者:太宰治
に到って、そんな気がしてなりません。自分は、知っていました。それは、ゴッホの例の自画像に過ぎないのを知っていました。自分たちの少年の頃には、日本ではフランスの所....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
。「その代り鉛筆と解剖刀が必要なんですよ。そりゃ僕も、一度は津多子夫人を、風精の自画像として眺めたことはありましたがね。ところが田郷さん、これがまた、悲痛きわま....
正義と微笑」より 著者:太宰治
読む本とを選りわけて、本棚を飾り直した。額の絵も、ピエタのかわりに、ダヴィンチの自画像をいれた。意志的に強いものが欲しかったからだ。鵝ペンを捨てた。少女趣味を排....
もの思う葦」より 著者:太宰治
私は素晴らしい仲間を見つけた。アントン・ファン・ダイク。彼が二十三歳の折に描いた自画像である。アサヒグラフ所載のものであって、児島喜久雄というひとの解説がついて....
御萩と七種粥」より 著者:河上肇
しおらしくて上品だが、不平がましい面を曝すのは醜くて卑しい。しかし此の思い出も亦自画像のためのスケッチの一つだと考えている私は、序に醜い側をも書き添えて置かねば....
楢重雑筆」より 著者:小出楢重
度|吃又の芝居の如きものでしょう。あの又平が、一生懸命になって手水鉢へ裃をつけた自画像を描きます。あの手水鉢はガラスではありませんが、又平の誠が通じて石の裏から....
大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
自画像 押入れから古い一束のはがきと手紙の包みが現われた。調べてみると昔、両親....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
の柵をめぐらした中央の台のうえに、写真で見たとおなじ百姓おやじレイニンがゴッホの自画像のような赤茶けた無精ひげを生やして死んでいるのだ。屍体に特殊の化学作用をほ....
」より 著者:高村光太郎
しいものが出て居たり、万人万様で、結局「思無邪」の顔が一番ありがたい。自分なども自画像を描く度にまだだなあと思う。顔の事を考えると神様の前へ立つようで恐ろしくも....
智恵子の半生」より 著者:高村光太郎
は穂高、明神、焼岳、霞沢、六百岳、梓川と触目を悉く画いた。彼女は其の時私の画いた自画像の一枚を後年|病臥中でも見ていた。その時ウエストンから彼女の事を妹さんか、....
チェーホフ試論」より 著者:神西清
稽小説になってしまった。これが活字になってからチェーホフは、前もって書かれたこの自画像の正確さを確かめるべく、わざわざ現地へ出かけたのである。少くも結果はそうな....
宝永噴火」より 著者:岡本かの子
慧鶴の最初剃髪した原駅の松蔭寺に遺っている木像や、白隠自身たびたび描いている自画像を見ても、大きく高い峯の鼻で、黒い眸の大きな眼を持っている。口はややこれら....
「にんじん」とルナアルについて」より 著者:岸田国士
なるモデルのある人物にすぎないのである。 ただ、少年「にんじん」だけは、作者の自画像としてみるのでなければ、この作品に登場する人物のうち、特にルピック夫人の戯....