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自発
「自発〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
自発の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
成のために有用な人物となるべく教育されてきた間に、べつに青年自体の権利を認識し、
自発的に自己を主張し始めたのは、誰も知るごとく、日清戦争の結果によって国民全体が....
「宇宙女囚第一号」より 著者:海野十三
、 「おうほ、なにもわしが君がたの結婚に反対とはいっていない。しかしだ、君がたは
自発的に天の理にしたがうのが賢明じゃろうというものだ」 博士は僕たちが結婚する....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
ばれるのを妨げない。若し必要ならば愛他的利己主義者と呼んでもかまわない。苟も私が
自発的に愛した場合なら、私は必ず自分に奪っているのを知っているからだ。 この求....
「ある抗議書」より 著者:菊池寛
が、――国家の刑罰に対してなんの恐怖をも感じない態度が、彼の悪人としての根性から
自発的に出たものならば、私はなんとも申しません。九人の人間を殺しながら欣々然とし....
「大阪夏之陣」より 著者:菊池寛
が七十三迄生き延びる事に確信はなかっただろうと思う。 もし、豊家に人が在って、
自発的に和州郡山へでも移り、ひたすら豊家の社稷を保つことに腐心したら、今でも豊臣....
「男女関係について」より 著者:大杉栄
はっきり言い現せそうなものだとは思ったが、そして大体においては、君のこのまったく
自発的な進みかたが、ごく自然な、かつごく聡明な、また僕自身にとっては感謝しなけれ....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
現われて、一人一人の客に世話を焼いていた。僕はある興味をもって、こうした人びとの
自発的行動をしばしば注意して見ていたのであった。やがて水先案内が「出帆!」と叫ぶ....
「思い」より 著者:伊丹万作
もらいたい。 事変以来、官庁側の民間に対する指導方式の中には、「禁止しないが、
自発的に取りやめろ」とか、「方法はそちらで考えろ」とかいう持つて廻つた表現がとみ....
「戦争責任者の問題」より 著者:伊丹万作
や、さては、町会、隣組、警防団、婦人会といつたような民間の組織がいかに熱心にかつ
自発的にだます側に協力していたかを思い出してみれば直ぐにわかることである。 た....
「月世界跋渉記」より 著者:江見水蔭
の室に這入ったが、暫くして再び出て来たのを見ると大変な恰好だ。 新式空気
自発器 各自の家によくある赤く塗った消火器のような恰好をした円筒を背にかけ、そ....
「革命の研究」より 著者:大杉栄
ある。 思想の大胆と、その考えていることを実行させるように民衆を引き入れて行く
自発力と――これがいつでも今までの革命に、革命家等が欠いたところのものである。そ....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
がそうした役目を引きうけるに最も適した性格の持主であったためもあろうけれど、単に
自発的な笑いであるよりは、多分に宮仕えのつとめとしての笑いでもあったようだ。『枕....
「読んできかせる場合」より 著者:小川未明
同じく心を動かす。 「お母さん、そして、どうなったのですか?」 こういう風に、
自発的に、お母さんや、お姉さんの感動されたものを知りたいと希うでありましょう。こ....
「俗臭」より 著者:織田作之助
は五百円だったということだ。 僅に、卵巣切開手術や隆鼻手術のような高級な医術に
自発的に参加するのには、余程の医学的知識と勇気、英断を要するものだという持論が彼....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
他共に許す真の適任者であり、義務と言う消極的な考えから義勇と言う更に積極的であり
自発的である高度のものとなるべきである。 フリードリヒ大王時代は兵力が相当多く....