自白[語句情報] »
自白
「自白〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
自白の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
しとやかに、 「うむ、隠さずに申せ」 「実は奪《と》られました」 ついに白糸は
自白せり。法の一貫目は情の一匁なるかな、渠はそのなつかしき検事代理のために喜びて....
「耽溺」より 著者:岩野泡鳴
の声がしている。芸者が料理屋へ呼ばれているのは別に不思議はないのだが、実は吉弥の
自白によると、ここのかみさんがひそかに取り持って、吉弥とかの小銀行の田島とを近ご....
「白蛇の死」より 著者:海野十三
簡単な訊問に対してもその答弁は案外手間がとれた。が、結局国太郎は前述の委細を全部
自白させられたのである。そして直ちに問題となったのは土岐健助の行動であった。先ず....
「ゴールデン・バット事件」より 著者:海野十三
いに不満だった。 そして思いは帆村の場合も同じであった。その帆村は、海原力三の
自白後、随分しばらくやって来なかったが、そうそう、あれは一ヶ月ほども経った後のこ....
「蠅」より 著者:海野十三
を気取って歩く男を捉えたのは、それから間もなくの出来ごとだった。その寅太郎の遂に
自白したところによると、彼こそ正しくその犯人だった。極左の一人として残る医学士の....
「疑問の金塊」より 著者:海野十三
しかし捕えたカンカン寅というギャングの顔役は、当局の訊問に対して、思うような
自白をしなかった。彼の手先である赤ブイの仙太殺しの一件を追求しても、首を横に振る....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
自分は吸血鬼でないという痣蟹の宣言が本当か、それとも今夜のこの惨劇が、皮肉な
自白なのであろうか。 赤星ジュリアは無事に引きあげたろうか。覆面の名探偵青竜王....
「三人の双生児」より 著者:海野十三
めてよく聞いてくれ給え。――まず真一君を殺した犯人のことだが、それは今日、本人の
自白によってハッキリ分ったよ」 「まア、誰なのでしょう」 と妾は思わず乗りだし....
「蠅男」より 著者:海野十三
いそちらへ見に行って、一時扉の前を守る者がいなかったことがある。但しそれは警官の
自白によって、僅か一、二分の間だったという。その間だけはハッキリ分らないが、その....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
睨んでいる。自分のやり方としては、この際土居三津子をどんどん取調べていって犯行を
自白させるのが一番早い。 しかし現場には検事たちも来ているし、なんだかんだと面....
「一九五〇年の殺人」より 著者:海野十三
っているところへ、ヤーロ親分が留置場から連れられてきた。 「課長さん。早速ですが
自白しますよ。レッドの奴をバラバラにしたなア、このあっしでサ。刑罰はどの位ですか....
「革鞄の怪」より 著者:泉鏡花
ただわずかの間で、今の思はどうおいでなさるだろうと御推察申上げるばかりなのです。
自白した罪人はここに居ります。遁も隠れもしませんから、憚りながら、御萱堂とお見受....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
る。 十月二十八日―― あまりのことに度を失い、甥は犯さぬ罪を己の犯行として
自白しかかった。ああ。正義よ。 十一月十五日―― 甥に不利となる証拠がたくさ....
「沼畔小話集」より 著者:犬田卯
れば彼らはつい三ヵ月ばかり前、村の「有力者」に頼んで、すでに三十何件かのコソ泥を
自白した彼を「晴天白日」の身にしてやったばかりである。そしてR自身、そのために金....
「斎藤緑雨」より 著者:内田魯庵
な遊びをするようでは緑雨も駄目です、近々看板を卸してしまいます、」と下等な遊びを
自白して淋しそうに笑った事があった。その頃緑雨の艶聞がしばしば噂された。以前の緑....