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自矜
「自矜〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
自矜の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「HUMAN LOST」より 著者:太宰治
おうじゃないか。「人たれか、われ先に行くと、たとい、一分《いちぶ》なりとも、その
自矜うちくだかれて、なんの、維持ぞや、なんの、設計ぞや、なんの建設ぞや。」さらに....
「懶惰の歌留多」より 著者:太宰治
も。絶望。豚に真珠。一朝、事あらば。ことあげせぬ国。ばかばかしくって。大器晩成。
自矜《じきょう》、自愛。のこりものには、福が来る。なんぞ彼等の思い無げなる。死後....
「虚構の春」より 著者:太宰治
、おのれの自尊心を満足させるためには、万骨を枯らして、尚、平然たる姿の二十一歳、
自矜《じきょう》の怪物、骨のずいからの虚栄の子、女のひとの久遠の宝石、真珠の塔、....
「彼は昔の彼ならず」より 著者:太宰治
い溜息《ためいき》を吐いたのである。 僕は危く失笑しかけた。青扇が日頃、へんな
自矜《じきょう》の怠惰にふけっているのを真似て、この女も、なにかしら特異な才能の....
「李陵」より 著者:中島敦
が悪い。たしかにそうだ。しかし、この悪さは、すこぶる副次的な悪さである。それに、
自矜心《じきょうしん》の高い彼にとって、彼ら小人輩《しょうじんはい》は、怨恨の対....
「創生記」より 著者:太宰治
夜、転輾、わが胸の奥底ふかく秘め置きし、かの、それでもやっと一つ残し得たかなしい
自矜、若きいのち破るとも孤城、まもり抜きますとバイロン卿に誓った掟、苦しき手錠、....