自称[語句情報] » 自称

「自称〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

自称の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「星座」より 著者:有島武郎
はく……歩く（ここは長し）……早稲田という所は田圃《たんぼ》の多いところだ。名詮自称《みょうせんじしょう》だ。……大隈の大きな屋敷を外から見た。Ｗ専門学校に着い....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
盟主」と呼んだではないか。 東亜連盟は東亜新秩序の初歩である。しかも指導国家と自称せず、まず全く平等の立場において連盟を結成せんとするわれらの主張は世人から、....
「恐しき通夜」より 著者:海野十三
その続きだが、さて、あの女の次兄が考えだした讐打ちというのはね、死をも怖れないと自称する人間に『死』以上の恐怖を与えることにあったのだった。それで次兄は、今夜妹....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
さんの素顔が、ありありと見えているんだ」 暗闇で、ものが見える目を持っていると自称する女であった。こういわれては、四馬頭目もぺちゃんこだ。 「うそだ。見えてた....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
ん自信に充ちて放言《ほうげん》したという。 だが、およそ常識のある者なら、かの自称目撃者の言葉を信じようとはしないだろう。奴凧《やっこだこ》や風船なら知らぬこ....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
ーフでぐるぐる巻きにした目のすごい怪しい男が、松葉杖にすがりながら、通りすぎた。自称金鉱主 スミス老人は、おしゃべりを忘れてしまったかのように、口をつぐんだ。....
「火薬船」より 著者:海野十三
がす事はできなかった。 警備庁長官アンドレ大佐は、うでききのモロ警部に命じて、自称フランス氏のポーニン氏と会見させることとなった。そのうえで、ポーニン氏が、な....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
八名の中国人があたっていた。 取調の箇条は五つあった。それは、いずれも日本通と自称する八名の中国人委員が、智恵をしぼって考えだしたもので、それによると、この飛....
「灯明之巻」より 著者:泉鏡花
しく、皈って来た途中ですよ。」 成程、馬鹿々々しい……旅客は、小県、凡杯――と自称する俳人である。 この篇の作者は、別懇の間柄だから、かけかまいのない処を言....
「錦紗」より 著者:犬田卯
訪ねてさらに一円の見料を払ったのであった。ところでこの道楽で易など見ているんだと自称するまだ若い卜筮師は、「これは庭先か門口に落したんで、落してから五分以内に、....
「瘤」より 著者:犬田卯
を「武者修業」して歩いたり、やがて自分の屋敷へ道場を建てて付近の青年に教えたり、自称三段のこの先生は五尺八寸という雄偉なる体躯にものに興味を覚え、そして運動員と....
「雷同性に富む現代女流画家」より 著者:上村松園
るということが強ち自己の鑑識を高めるものではありません。唯に新しき批評家を以て、自称せんがために、純然たる自分の要求を裏切って、片暈やじじこましのようなものを讃....
「西航日録」より 著者:井上円了
永寺の山下に花を賞でる人がいるであろう。） ダブリンはアイルランドのロンドンと自称す。ゆえに、余はこれを西倫と名づく。すなわち西部のロンドンの義なり。 英国....
「最初の印象」より 著者:大倉燁子
て行っては、教えて頂いているんですが――」 これはたった一人の先生のお弟子だと自称していたある青年が、私の心をはげましてくれた言葉でした。 そういういろいろ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
なおこれに魅力を感じている。殊に戦乱の中心から離れていた日本にはそれが甚だしい。自称日本主義者すら心の中にマルクス流のこの理論計画先行の方式にほとんど絶対的の魅....