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自覚症状
「自覚症状〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
自覚症状の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「笑い」より 著者:寺田寅彦
どこかに堪え難い痛みがあったりするような場合はさすがにそんな余裕はないが、病気の
自覚症状がそれほど強烈でなくて、起き上がってすわって診察してもらうくらいの時にこ....
「鎖骨」より 著者:寺田寅彦
それにつれて脈搏がはじめはだんだん昂進して百二十ほどに上がるが、それでも当人には
自覚症状はない。それから脈搏がだんだん減少して行き、それが六十ぐらいに達したころ....
「猫の穴掘り」より 著者:寺田寅彦
るのでそこを引っかき摩擦すればしびれはすぐに消散するのである。病気にもこんな風に
自覚症状の所在とその原因の所在とがちがうのがあるらしい。 人間の心の病や、社会....
「不良少年とキリスト」より 著者:坂口安吾
を用いると、淫しがちであり、えゝ、まゝよ、死んでもいゝやと思いがちで、最も強烈な
自覚症状としては、もう仕事もできなくなった、文学もイヤになった、これが、自分の本....
「光は影を」より 著者:岸田国士
ですか。或は、長期療養を覚悟しなければならないのですか。苦しいとか、痛いとかいう
自覚症状はないらしいが、それで微熱がとれないとすると、僕の想像では呼吸器疾患とに....
「澪標」より 著者:外村繁
科大学の病院に入院、放射線の深部治療を受ける。癌の疑いがあるらしい。しかし私には
自覚症状は全くない。「まさか」という気持の方が大きい。それより病院に入院するのは....