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自訴
「自訴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
自訴の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「闇夜の梅」より 著者:三遊亭円朝
縄付《なわつき》を出すのも厭だと心配をして果《はて》しがない。そこで三次郎が到頭
自訴いたして、何うしても斬首《ざんしゅ》の刑に行わるべきであったのが、何ういう事....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ちかねでござろうわ!」 「なるほど、わかりました……ようわかりました……ならば、
自訴しに参りまするでござります……」 哀々とした声でした。悲しげに、寂しげにう....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
た。おいらが慈悲をかけてひと知恵貸してやるからな。そのかわり、今すぐ南町ご番所へ
自訴にいって、しかじかかくかくでござりますと正直に申し立てろ。さすれば、しごきを....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ら情状酌量にもなったのでしょうが、その時代ではどうもそう行きませんでした。それも
自訴でもしたら格別、男の顔を引っかいて雷獣の仕業らしく見せるなんていう狂言をこし....
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
のであるが、お屋敷でどうしても御存じないとあれば、わたくし共はこれから町奉行所へ
自訴して出るより外はないと云い張るのです。 これには屋敷の方でも持てあまして、....
「西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝」より 著者:三遊亭円朝
したのではねえ、君が殺したのだから、君が重罪で僕も同類だけれど、其の証書をもって
自訴すれば僕の処分は軽い、君と僕と遣りっこにすればそうだから、証書があれば否応な....
「霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
、尋常に縄に掛って、派出も近えから引かれて往くが宜い、然うして是まで犯した悪事を
自訴するが宜いわ、若しじたばたすれば汝腕を引ン捻るぞ」 と逃げもすれば殴飛す勢....
「後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
の馬を止め、蟠龍軒の屋敷に於て数人の家人を殺害いたしたるは全く自分の仕業なりと、
自訴に及びたる次第は前回の吟味によって明白であるが確と左様か」 文「恐れながら....
「『七面鳥』と『忘れ褌』」より 著者:佐藤垢石
のある時、飛び出して行って加勢仕る役割、謂わば予備員でご座る。また一挙の後、老中
自訴の砌、誰か惣代にならねば口上区々となって不都合を生ずる。これは、金君からかね....
「謡曲と画題」より 著者:上村松園
だいたという次第であります。 砧 これは九州芦屋の何某にて候。我
自訴の事あるにより在京仕りて候。かりそめの在京と存じ候へども、当年三歳になりて候....
「枯尾花」より 著者:関根黙庵
男は主人の妻子が付纏って、こんな不思議を見せるのだと思い、迚も※れぬと観念した、
自訴せんと取て返えす途上|捕縛されて、重刑に処せられた、これは当時この犯人捜索を....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
。 「非は、こちらにないにせよ、ここは神域、不問ではすまされまい。神領の代官へ、
自訴いたそうと思う。――その後のことも問いたし、こちらのことも語りたし、ではある....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
花のお江戸も、私にとっちゃ、枯れ野の芒しか見えやしない。どうせもう、近いうちに、
自訴して出るつもりでいるんだ。あわれと思ったら、今のうちに、飲ましておくれ。……....