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自警
「自警〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
自警の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
一部を成すとは称し難い。しかし兎《と》に角《かく》一部を成している。
或
自警団員の言葉
さあ、
自警の部署に就《つ》こう。今夜は星も木木の梢《こずえ》....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
たり。七十五円なり。 十一月二十七日 ◯夜来大雨。 ◯炬燵にて引籠もる。 ◯「
自警」編輯部の前川氏来、五回続きの連載探偵小説の執筆の依頼を受く。 ◯東京裁判、....
「地球盗難」より 著者:海野十三
ヶ所に現れよったのじゃ。おばアのところのを入れると、都合七軒になる。いま村の衆で
自警隊を組み、幽霊狩りを始めているところじゃ」 「おンや、そんなら幽霊の出たのは....
「琥珀のパイプ」より 著者:甲賀三郎
、いろ/\の風説が起った時に、焼け残った山ノ手の人々が手に手に獲物を持って、所謂
自警団なるものを組織したのが始まりである。 白状するが、私はこの渋谷町の高台か....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
沢あたりは長脇差の本場に近いところから、ことに騒がしい。それにしても、村民各自に
自警団を組織するほどのぎょうぎょうしいことはまだ木曾地方にはない。それをしなけれ....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
士もまた去ってしまった。わずかに町々を回って歩くのは、町内のものが各自に組織した
自警団と、外国軍艦から上陸させた居留民保護の一隊とがあるだけだった。西国諸藩の兵....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
という賊が乱を起して、近所の地方をあらし廻るので、張は各村の住民に命じて、一種の
自警団を組織し、各所に堡塁を築いてみずから守らせた。 ある夜のことである。山の....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
のである。関東大震災という自然に基く非常時に際して、暴徒の「襲撃」に備えるために
自警団的精神が特別に緊張し、そして東京市民の幾十パーセントかが立派にギャング化し....
「大震火災記」より 著者:鈴木三重吉
らずごたごたする中で、一日|二日の夜は、ばくなので、町々では青年団なぞがそれぞれ
自警団を作り、うろんくさいものがいりこむのをふせいだり、火の番をしたりして警戒し....
「原爆詩集」より 著者:峠三吉
竹筒の救命具を家族の数だけ争ったり 空襲の夜に手をつないで逃げ出し 橋をかためる
自警団に突き倒されたり 右往左往のくらしの日々、 狂いまわる戦争の力から 必死に....
「帰京記」より 著者:豊島与志雄
えたりした。そして至る所物静かだった。それが、大宮になって一変した。憲兵、警官、
自警団、避難民、そうした人々が駅を埋め、兵士を満載した無がいの貨車が見られた。大....
「四国遍路日記」より 著者:種田山頭火
むりはやすらかだった。 新“風来居”の記 “無事心頭情自寂 無心事上境都如”(
自警偈) 十二月十六日 (晴) 高橋さんの内へ行たり高橋さんが来たりで。……....
「透明人間」より 著者:ウェルズハーバート・ジョージ
学校は午後三時には授業をうち切って、児童を帰宅させた。町の人は、三人四人と組んで
自警団をつくり、鉄砲やこん棒をもって警戒にあたった。港の船着場、汽車の停車場、お....
「融和問題に関する歴史的考察」より 著者:喜田貞吉
、それが少い。これは奥羽のようなところでは、人民が純朴で、警察事故も少く、各自の
自警団で間に合いましたが、上方のような開けたところでは、人民が柔弱な上に、警察事....