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自費出版
「自費出版〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
自費出版の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
かと思いますけれど……。」 「そうね、ちょっと僕ではどうかな。」 「ほんとうは私
自費出版にしたいと思うんですけれど、そのお金ができそうもないものですから。」 「....
「ルバイヤート」より 著者:小川亮作
Khaiya_m)〕の作品である。 フィツジェラルドが、一八五九年にその翻訳を
自費出版で初版わずかに二五〇部だけ印刷した時には、若干を友人に分けて、残りはこれ....
「新版 放浪記」より 著者:林芙美子
と達を二人そろって呼びよせる事も出来る。
理想的な同人雑誌を出す事も出来るし、
自費出版で美しい詩集を出す事も出来る。卓子の鍵《かぎ》をじいっとみつめていると、....
「今日の文学と文学賞」より 著者:宮本百合子
戒」を出版しようという書店が一つもなかった。藤村は一家離散を敢てして、その作品を
自費出版した。ここには、作家藤村の独特な生活力の粘りつよさが現れているばかりでな....
「作家と時代意識」より 著者:宮本百合子
、「日露戦争に際会した。当時の出版界と著作者との関係に安じられないものがあって、
自費出版を思い立ったのもこの年であった」とかかれている。『戦争文学』という雑誌が....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
は音楽批評家と、安芝居の道具方は舞台装置家と、帽子の売子嬢は「頭部の専門家」と、
自費出版の未亡人は詩人と、街路掃除夫は社会改良家と、踊り子は舞踏家と、郵便脚夫は....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
や国木田が記者として行き、鴎外には陣中の長詩や何かがあり、一方藤村が、『破戒』の
自費出版のために一家離散させた。三十年後、文学の領域はひろがっている。同時に、一....
「文学的自叙伝」より 著者:林芙美子
、努力するしか仕方がないと思っています。 帰ってすぐ、私は詩へのあこがれから、
自費出版の形式で『面影』と云う未熟な詩集を出しました。保高徳蔵《やすたかとくぞう....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
たり、あるいはそれらの商売人と議論し彼らの保護者的な態度を我慢するよりは、むしろ
自費出版の方法を取った。それは狂気の沙汰《さた》だった。彼は宮廷の給料や音楽会な....
「勧善懲悪」より 著者:織田作之助
ば参らず、さすがのお前もほとほと困って挙句に考えついたのが「川那子丹造美談集」の
自費出版。 しかし、これはおかしい程売れず、結果、学校、官庁、団体への大量寄贈....
「青春の息の痕」より 著者:倉田百三
うと思います。そして名もない私のものなど受け合うてくれる本屋もありますまいから、
自費出版にしようと思っています。私は明日からこの仕事に着手いたします。なにとぞ私....
「予が出版事業」より 著者:柳田国男
た頃から、高木敏雄君と墾意になった。先生も金は無いのだが、私の真似をして伝説集の
自費出版をする。それから昂奮を経験して、今度は月刊雑誌の計画を私に持掛けて来た。....