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「自選〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

自選の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
の夫たらんと望む、相いいて曰く汝ら且《しばら》く待て共に相争うなかれ、かの牝虎の自選を聴《ゆる》せと、時に一牛王あり牝虎に向いて偈《げ》を説く、〈世人皆我の糞を....
戦雲を駆る女怪」より 著者:牧逸馬
うにしておくつもりだったのだろう。Mata Hari という名は、いうまでもなく自選自称だ。 四年ののちヨーロッパへ帰ると同時に、離婚して、初めて踊り子マタ・....
風知草」より 著者:宮本百合子
争中、作品集を出す計画があったんです。そのとき、わたしも会員だったから、作品一篇自選しておくれと云って来たの。それを送ったら、都合によってお返しするとかえして来....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ことはなく、大抵は薄馬鹿だの、きちがいだの、酔っぱらいだの、或いは仲間のうちから自選した奴だの――というのを選定して、ぶったくる。 今日の道庵先生こそは、まさ....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
国の自宅へ帰ると暗い寒いアパアトメントの階段を頂上まで這い上らなければならない、自選オックスフォウド訛の青年紳士やが、それぞれ「大きな把握」を狙って、このSET....
マダム貞奴」より 著者:長谷川時雨
茶碗には自筆で、 兎《と》も角《かく》ものがれ住むべく野菊かな の詠がある。自選であるか、自詠であるかどうかは知らないが、それにしても最初の句の「ともかくも....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ろいろに動く時代だから、これにしろやがてどうなるか。 長谷川時雨は「輝ク会」を自選婦人文学者の団体として文芸中央会に自選代表となっていたわけですが、「輝ク会」....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
いては、満更わるくもないニュースがあるの。 文芸協会から――今の文学報国会――自選作品集を出します、いろんな人が一篇ずつ小説を出して。私は「今朝の雪」というの....
興津弥五右衛門の遺書」より 著者:森鴎外
参るべく候。介錯はかねて乃美市郎兵衛勝嘉殿に頼みおき候。 某|法名は孤峰不白と自選いたし候。身|不肖ながら見苦しき最期も致すまじく存じおり候。 この遺書は倅....
柳原燁子(白蓮)」より 著者:長谷川時雨
皮だと悟りもした。 いつわらぬ心境を歌にきこうと、最近、以前のと近ごろとの歌を自選してくださいとおたのみしたらば、こんなのが来た。 筑紫のころ われはここ....
最初の出品画」より 著者:上村松園
く、出品された以上は落第も及第もなかったので、結局それぞれの師の目にとまった絵が自選の形式で出品されていたわけである。 そのようにして鈴木松年先生の塾からもた....
『鉢の子』から『其中庵』まで」より 著者:種田山頭火
そうと努めるのが、私のような下根のなぐさめであり力である。 しかし、私にはまだ自選の自信がなかったので、すまないとは思いながら、井師に厳選をお願いした、師が快....