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「至人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

至人の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
運命」より 著者:幸田露伴
、思慕して而して倣模せるところありしなるべし。詩に曰く、 良驥 色 羣に同じく、至人 迹 俗に混ず。 知己 苟も遇はざれば、 終世 怨み※まず。 偉なる哉 蔵春....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
間が一変したということで、以前の軽佻粗暴はその面影《おもかげ》もなく、おのずから至人《しじん》の妙境が現われて来たそうです。 剣を取る時は平青眼《ひらせいがん....
日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
教授の『人間の学としての倫理学』などがその最もいい例であって、元来「人間の学」乃至人間学なるものは、今日(可なり悪質な)自由主義哲学の代表物であり、例の文学主義....
現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
化するための、人間行為の実践形態の一つなのである。通常の意味での政治とは、人間乃至人間群が、それが住む一定の既成の社会秩序を維持するために、他の人間乃至人間群を....
辞典」より 著者:戸坂潤
が、この同じ社会構造が又社会の動的展開を惹き起す。物質的生産力は終局に於て個人乃至人間の意志とは独立に客観的に発達して行く必然性を有っているが、その発達の結果、....
婦人指導者への抗議」より 著者:与謝野晶子
。物価の調節は政治問題であり、経済問題であり、また政治家と資本家との道徳問題、乃至人生観の問題です。それらの方面に思い切った改革を要求せず、物価の暴騰を放任して....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
日も宗教は勿論、哲学上に一つも同意するものはなくて、唯自分で或る哲理的の宇宙観乃至人生観説を持して、余義なく満足しているのである。私の意見では、何事も事実に説明....
哲学の現代的意義」より 著者:戸坂潤
天的に与えられるものでもなければ、偶然に行き当るものでもない。それは先々の人間乃至人間群の生活の歴史のその時々の所産として初めて与えられるものだ。その歴史に織り....
十五年」より 著者:山本実彦
ん知るによしなきことではあるが、しかし、夫人を愛するというよりは、いたわりつつむ至人的の態度にも打たれたのであった。 夫婦の地位、教養の距たりは、ともすれば一....
新童話論」より 著者:小川未明
するや否やを考究するには至らないのであります。 それ故に、課外の情操教育や、乃至人格を造る上に役立つ教化は学校教育と併行して奨励されなければならぬ急務に迫られ....
認識論としての文芸学」より 著者:戸坂潤
とか詩とかいう特定の文芸のジャンルを意味したり、又はそうでなくて、一つの作家的乃至人間的態度を意味したりもしているのである。丁度詩という言葉が文芸の一つのジャン....