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至正
「至正〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
至正の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「断橋奇聞」より 著者:田中貢太郎
のは、その第一橋で、そこには聖祖帝の筆になった有名な断橋残雪の碑がある。 元の
至正年間のこと、姑蘇、即ち今の蘇州に文世高という秀才があったが、元朝では儒者を軽....
「牡丹灯記」より 著者:田中貢太郎
間、明州で燈籠を点けさしたので、城内の者はそれを観て一晩中遊び戯れた。 それは
至正庚子の歳に当る上元の夜のことであった。家々の簷に掲げた燈籠に明るい月が射して....
「富貴発跡司志」より 著者:田中貢太郎
至正丙戌の年のことである。泰州に何友仁という男があって、学問もあり才気もあり、そ....
「愛卿伝」より 著者:田中貢太郎
彼女は、その悲しみのために健康を害して、げっそり体が痩せて見えた。 それは元の
至正十七年のことであった。その前年、張士誠が平江を陥れたので、江浙左丞相達織帖睦....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
ーンの「ファイドーン」編の末尾に記していわく、「彼は実に古今を通じて至善、至賢、
至正の人なり」と。 八 副島種臣伯と大逆罪 明治二年、新律編修局を刑法官....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
を許すことにしていたので、その宵々の賑わいはひと通りでありませんでした。 元の
至正二十年の正月のことでございます。鎮明嶺の下に住んでいる喬生という男は、年がま....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
賊の記事がある。『松屋筆記』六五に『二十二史|箚記《さっき》』三十巻、元の順帝の
至正十一年、〈韓山の童|倡《とな》えて言う、天下大いに乱れ、弥勒仏下生すと、江淮....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
した疏《そ》に竜児の年三月日奏すとあり、元の時泰山に立てた碑に泰定鼠児の年、また
至正猴児の年とあり、北方諸国には以前子丑寅卯の十二支なく専ら鼠牛虎兎の十二禽で年....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
に見物を許すことにしていたので、その宵よいの賑わいはひと通りでなかった。 元の
至正二十年の正月である。鎮明嶺の下に住んでいる喬生という男は、年がまだ若いのにさ....
「牡丹灯籠 牡丹灯記」より 著者:田中貢太郎
間、明州で燈籠を点けさしたので、城内の者はそれを観て一晩中遊び戯れた。 それは
至正庚子の歳に当る上元の夜のことであった。家家の簷に掲げた燈籠に明るい月が射して....