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「至重〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

至重の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
義血侠血」より 著者:泉鏡花
、幸いにいずくも外《はず》さざりければ、あるいは血をも濺《そそ》がざるべからざる至重《しちょう》の責任も、その収入によりて難なく果たされき。 されども見世物の....
十二支考」より 著者:南方熊楠
ニウスの『博物志』は、法螺《ほら》も多いが古欧州|斯学《しがく》の様子を察するに至重の大著述だ。ローマには猴を産しないが、当時かの帝国極盛で猴も多く輸入されたか....
愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
者にはなれない。君が目下の急務はフィロソフィック・クールネスの修養だ。何事も至尊至重のライフのためだ。後生だからエミネンシイとポピュラリチーとの欲求を抑制してく....
獄中消息」より 著者:大杉栄
威を擁して、しこうしてすでに自覚に入れる児の思想に斧鉞を置かんとす、これ実に至大至重の罪悪也。児たる我は、かくのごときの大罪を父に犯さしむるを絶対に拒む」と。噫....
植物知識」より 著者:牧野富太郎
いるおかげであろう。実に天然こそ神である。天然が人生に及ぼす影響は、まことに至大至重《しだいしちょう》であると言うべきだ。 植物の研究が進むと、ために人間社会....
瘠我慢の説」より 著者:福沢諭吉
るも、自《みず》から省《かえり》みて我《わが》立国《りっこく》の為《た》めに至大至重《しだいしちょう》なる上流士人の気風《きふう》を害《がい》したるの罪を引き、....
学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
あらざればかの学校以下の諸件も実の用をなさず、真にこれを文明の精神と言うべき至大至重のものなり。けだしその物とはなんぞや。いわく、人民独立の気力、すなわちこれな....
日本男子論」より 著者:福沢諭吉
徳心に胚胎《はいたい》するものといわざるを得ず。男女の関係は人生に至大《しだい》至重《しちょう》の事なり。 夫婦|家《いえ》に居て親子・兄弟姉妹の関係を生じ、....
加波山」より 著者:服部之総
とを自らさとり、心に深き感銘を覚え、胸中深く自由民権の信条を書き、全く予の生涯に至重至大の一転機を画したものである。しかもその変化が不思議と思わるる程の力を奮い....