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至高
「至高〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
至高の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ていた。そしてそれから生れ出たのが、万物の始源たる、男性、ブラーマの形骸を備えた
至高の存在であった。彼がこの卵の中で神の年の一年間(人間の年で数えると約三〇〇〇....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
、次から次へとわれらのまのあたり崩壊して来たが、ただ一つの祭壇、すなわちその上で
至高の神へ香を焚く「おのれ」という祭壇は永遠に保存せられている。われらの神は偉い....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
その外には何物もない。かくて地上生活の残渣はきれいに洗い浄められ、魂は絶対無限の
至高境に向って、ただ上へ上へと進んで行くのである。 (評釈)『現代立法の不備』は....
「阿部定という女」より 著者:坂口安吾
んに無限の愛情を覚えざるを得なかったのは当然だろうと思います。まったく二人だけの
至高の世界に於ける一つの愛情の完結みたいなもので、吉さんが死して自分と共に一つに....
「方子と末起」より 著者:小栗虫太郎
酷迫さがなくなる。末起の、心の傷もやがて癒えるだろう。そして二人の愛は、浄らかな
至高なものとして続くだろう。 それに何故、女が女を愛してはいけないというのだろ....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
か。それを証するものが、この賤の女をわが女房としてやったことである。この一事こそ
至高の愛の証拠であり、お前は唐人伝奇中の人物、死しても瞑すべきではないかという。....
「「生活」+「戦争」+「競技」÷0=能」より 著者:癋見鈍太郎
のだ。 どうだ、わかるかね……ハハーン、ちょっとわかるまい。宇宙間に於ける至大
至高の玄妙がこの中に含まれているのだからね。しかもダーウィンの進化論や、アインス....
「税所敦子孝養図」より 著者:上村松園
とは歌道ひとすじにその身を置いたのであった。 わたくしは、税所敦子女史の、この
至高至純の美しい心根を画布に写しながら、いく度ひとしれず泪をもよおしたか判らなか....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
、この世界においてこのような心理を理解するには最後の男だった。それは、ベエコンの
至高なる実証的知性の、輝かしい範囲からもっとも無縁な心理であった。いくら理解しよ....
「宝永噴火」より 著者:岡本かの子
こそ本筋の禅になったかも知れないけれども、私にはあまり興味がない。なぜならば人間
至高の肉慾にして、超人には最後に残された唯一の肉慾、あの神秘感と袂を分ってしまっ....
「民衆芸術の精神」より 著者:小川未明
るか。あまりに人間的であるからである。そして、無産者にしてはじめて、人生を見る、
至高、至醇な感激があるからであります。 レーニンの革命が、よしや形の上に於て失....
「自分を鞭打つ感激より」より 著者:小川未明
考えることができない。所詮、美は、正しいことであり、正義に対する感激より、さらに
至高の芸術はないと信じたのは、その頃のことでありました。 文壇というものがあっ....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
のではありませんか。 かの鎌倉時代の禅宗の高僧、道元禅師という大知識が、すでに
至高の修業を積まれた上、三年の間支那へ留学されました。その時代の支那は前代の唐時....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:ヴェーゲラーフランツ・ゲルハルト
ようにということだけを祈っている。私の運がどんなに苦しく恐ろしいものであっても、
至高の神の聖旨に服すことによって、自分の運を耐え抜く力が与えられることであろう…....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
いう思想が女や子供の魂のような柔順な魂をいつのまにか薫陶するのは、実にそのような
至高の魔術によってなのである。 無数の若いヨーロッパ人の魂を、いかにベートーヴ....