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舅
「舅〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
舅の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「玄鶴山房」より 著者:芥川竜之介
いた。しかし「離れ」の閾《しきい》の内へは滅多に足も入れたことはなかった。それは
舅《しゅうと》の肺結核に感染するのを怖《おそ》れる為でもあり、又一つには息の匂を....
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
》の国|鹿瀬《かせ》の荘《しょう》から、少将のもとへ送って来た。鹿瀬の荘は少将の
舅《しゅうと》、平《たいら》の教盛《のりもり》の所領の地じゃ。その上おれは一年ほ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
、道楽者の長作は大工というのは表向きで、この頃は賽の目の勝負ばかりを争っている。
舅《しゅうと》の峰蔵も心配して、いっそ娘を取り戻そうかと云っているが、もともと好....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
びきぬ。 世は掠奪に生き奪えるものを貪り食らいぬ。 かくて客人の命を奪う宿の主も
舅姑の生命に仇する婿も現われ、 夫に慄く妻、妻に慄く夫も出できぬ。 兄弟の間にさ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
のうや今日嫁に行ったのでは無し、もう足掛け四年にもなり、お春という子までもある。
舅小姑の面倒があるでは無し、主人の小幡は正直で物柔らかな人物。小身ながらも無事に....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
たので、書生は幸いに死をまぬかれた。 天宝の末年に独孤暹という者があって、その
舅は范県の県令となっていた。三月三日、家内の者どもと湖水に舟を浮かべていると、子....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
によるともいう。いずれにしても里見忠義は相模守忠隣のむすめを妻にしていた関係上、
舅の家がほろびると間もなく、彼もその所領を召し上げられて、伯耆の国に流罪を申付け....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
えてその秘薬を買った。現に或る家では来客にその薬をすすめようとして、誤まって嫁の
舅に食わせたので、驚いていろいろに介抱したが、どうしても救うことが出来なかったと....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
りに※ふたりという不思議な婚礼を済ませて、奉公人どもはめいめいの寝床へ退がった。
舅も自分の室へはいって枕に就いた。 それから間もなく、新夫婦の寝間からけたたま....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
父上の一家より遠ざけて置くのが、それらの人に対する私の義務かと思います。幸い菊の
舅父は弁護士だとかいうように聞いていますが、そんな人にでも頼んで至急その法律上の....
「寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
を突こうとして、誤って主人飯島平左衛門を傷つけ、それから屋敷をぬけ出して、将来の
舅たるべき相川新五兵衛の屋敷へ駈け付けて訴える件りなど、その前半は今晩の山である....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
ぐ後に述べることとする。 結婚のすぐ前に、ファラデーは王立協会の管理人。しかし
舅のバーナードの死ぬまでは、毎土曜日には必ずその家に行って、日曜には一緒に教会に....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
に吟ず 蝶魂|冷澹秋花を抱く 飄零暫く寓す神仙の宅 禍乱早く離る夫婿の家 頼ひに
舅姑の晩節を存するあり 欣然|寡を守つて生涯を送る 犬田小文吾 夜深う....
「山吹」より 著者:泉鏡花
とも力が入らねえだ。――御新造様が、おのれと思う、憎いものが世にあるべい。姑か、
舅か、小姑か、他人か、縁者、友だちか。何でも構う事はねえだの。 夫人 ああ。 人....
「恐怖の幻兵団員」より 著者:大倉燁子
ら、一雄が出征して後の私の立ち場は実に惨めなものでした。本邸に引き取られ、厳しい
舅につかえ、何一つ自由というものは与えられず、毎日を泣いて暮らしながら、ただ夫の....