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興をさ
「興をさ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
興をさの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
かし、それが河獺でないことは判り切っていた。千八はただ黙っていると、隠居はこれに
興をさましたらしく、今夜はもうこれで帰ろうと云った。船頭はすなおに漕いで帰った。....
「鷲」より 著者:岡本綺堂
ばかりで別になんの説明も加えなかったが、場合が場合であるから、その笑い声は一座の
興をさました。 岩下ら三人の未熟を笑ったのか、あるいは我れならばきっと仕留めて....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
カの仕放題をしてきたようである。その一端を御披露に及び、諸賢の興を添え、あるいは
興をさますのも、バカの務めの一ツかも知れない。それは九州に多少の縁がある話でもあ....
「織田信長」より 著者:坂口安吾
うと云って別れた。 道三は二十町ほど見送ったが、信長方の槍が自分方より長いのに
興をさました様子で、信長と別れてからはウンともスンとも言わなかった。 黙々と歩....
「政談月の鏡」より 著者:三遊亭円朝
出すが宜《い》い」 と云うので、二日|流連《いつゞけ》をさせて緩《ゆっ》くり遊
興をさせ、充分金を遣わせて御用聞と話合いの上で、ズッと出る処を大門|外《そと》で....
「家」より 著者:島崎藤村
、温柔しい老婦で、多勢の前へ出ると最早下を向いて了った。その側には、お種が折角の
興をさまさせまいとして、何か独りで万歳の祝いそうなことを真似て言った。 「ホイ―....
「徒然草の鑑賞」より 著者:寺田寅彦
である。似非風流や半可通やスノビズムの滑稽、あまりに興多からんことを求めて却って
興をさます悲喜劇、そういったような題材のものの多くでは、これをそのままに現代に移....
「娯楽論」より 著者:戸坂潤
するということはある。事実娯楽はこういう消極的な自己弁解の形式に、或る積極的な感
興をさえ与えることが出来る。娯楽は社会的に成立した或る特殊な積極的内容を持ってい....
「寛永武道鑑」より 著者:直木三十五
して、 「時の運」 と、一言云った。人々は、余りに、ぶしつけな質問をしたのに、
興をさまして、黙っていると、半兵衛が 「槍をとれば、大言ながら、相打ちにまでは勝....
「つゆのあとさき」より 著者:永井荷風
の晩君江が酒も飲めば冗談も言うし、更に気まりのわるい事を知らない様子に、かえって
興をさましたらしく、そこそこにその場を引上げた。それらの事を憶《おも》い返して、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
らしい二人の御定連《ごじょうれん》の騒々しい梯子段の上り方で、急に二階番の老爺も
興をさましてしまいました。 湯屋の二階は、一種の倶楽部《クラブ》でしたから、新....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
た方がよかろうと思案を改めます。 つまり、尺八を吹き鳴らしている間こそ、人の清
興をさまたげては悪いという遠慮気兼ねもあるが、それが済んでしまってさえみれば、さ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
らないはずなのに、その経験も、記憶も無いということが、この場合になって、茂太郎の
興をさましてしまいました。 そんな話で、かれこれして眠りについた時分、外はさら....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
思いきった大きなあくびを一つしました。
そのあくびで、二人の経綸《けいりん》が
興をさまし、南条が苦々しい面《かお》に軽蔑を浮べて、こちらを向き直るところを、が....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
大女が、酒をすすめるためでなく、禁酒の監視役として出張して来たような態度に、相当
興をさまさないわけにはゆきません。 「一杯ぐらいはよかろう、ほんの一杯飲ませてく....