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興亡
「興亡〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
興亡の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「デンマルク国の話」より 著者:内村鑑三
ん。実に戦争に勝って亡びた国は歴史上けっして尠《すくな》くないのであります。国の
興亡は戦争の勝敗によりません、その民の平素の修養によります。善き宗教、善き道徳、....
「母」より 著者:太宰治
、彼は意識的にか、あるいは無意識的にか、一向にそれに気附かぬ顔をして、この港町の
興亡盛衰の歴史を、ながながと説いて聞かせるばかりなので、私はがっかりした。 「あ....
「上高地風景保護論」より 著者:小島烏水
くは旅窓に一文を草したのは、この峡谷の森林を管轄する位置に立てる当局者と、森林の
興亡を念とせらるる国人に向って、偏《ひとえ》に完然なる保護を乞いたいからである。....
「白蟻」より 著者:小栗虫太郎
。 云うまでもなく、それには原因があって、この地峡も、過去においてはなんべんか
興亡を繰返し、いくつかの血腥《ちなまぐさ》い記録を持っていたからであり、また一つ....
「災難雑考」より 著者:寺田寅彦
。その埋め合わせというわけでもないかもしれないが、昔から相当に戦乱が頻繁で主権の
興亡盛衰のテンポがあわただしくその上にあくどい暴政の跳梁のために、庶民の安堵する....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
彼女はすこし精神に異常をきたしているという。ハムレットよりもっと深刻な人生と国家
興亡の悲劇であると私は思った。 私達は西比利亜をとおってスウェルドロフスクを知....
「ドナウ源流行」より 著者:斎藤茂吉
塔の上にいて、そういう都邑の盛衰のことなどをも思った。 それから朦朧として国の
興亡のことなどをも思った。の著者は、遠くアリアン族の移住から筆を起して、石器、青....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
の悪さであろう。人のフンドシで相撲をとるのは日本古来の特技でもあった。戦国時代の
興亡は主として人のフンドシを当にして行われ、昭和の軍部はドイツのフンドシを当にし....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
々へ語り継ぐべき苦心の物語があるものです。 あなた方は学校で歴史を学び、一国の
興亡、一族の栄枯盛衰、戦いの勝敗に、みなみなきっと多くの興味を感じたでしょう。そ....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
に小さくて平凡で奇も変もないが、いかに平々凡々の小天地にも栄枯盛衰や血なまぐさい
興亡はあって然るべく、概ね避け難いものだ。 コマ村にも多少の
興亡はあったようだ....
「地上」より 著者:島田清次郎
あらしめ、和歌子が王妃で自分が帝王であったら実にいいと熱した。歴史の時間には時代
興亡のあと、勝れた人格の生活のあとを自分の身に比べて、ある戦慄を止めることが出来....
「今昔茶話」より 著者:国枝史郎
た著述をしているので、支那の現在と過去のことをしらべている。 戦国時代の七国の
興亡が両白い。 戦国の七雄――秦、楚、斉、燕、韓、魏、趙、これらの国のうち六国....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
、さらに平家の一門であった北条氏のために制圧されねばならなかった。これらの武家の
興亡はそれだけでも歴史に波瀾に富んだ見せかけを与えているが、もっと根本的な重大事....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
呑んで行く海。その中のこまかい組立てを見ますと、山あり川あり、月あり星あり。国の
興亡、民族の盛衰。右や左の運動もその中で行われれば、恋愛、結婚、出産、老衰の人生....
「神代史の研究法」より 著者:津田左右吉
族のあったことが証明せられ、そうしてそれによって知られた各民族の分布や範囲や盛衰
興亡の状態を以て、神代の巻の何かの物語に対照し、それが互に符合するか、無理のない....