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興国
「興国〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
興国の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
の兵は弱い筈である。 多年の因習、一朝に一洗することは不可能であるとしても、新
興国の当路者がここに意を致すことなくんば、富国はともあれ、強兵の実は遂に挙がるま....
「戦場」より 著者:夢野久作
で世界のどこにも発表されたことのない、珍らしいものである。 当時、中欧最強の新
興国として、現在の日本と同じように、全世界の砲門を睨み返していた彼のモノスゴイ独....
「オンチ」より 著者:夢野久作
き出させている。その底に整然、雑然と並んでいる青白いアーク燈の瞬きが、さながらに
興国日本の、冷静な精神を象徴しているようで、何ともいえず物凄い。 第一製鋼工場....
「平和への荷役」より 著者:宮本百合子
紀の末に、清教徒が精神の自由を求めて新世界へ移住してきた封建的伝統を少くもった新
興国である。移民した人々に対する英国の徴税とその君主支配に反対して独立戦争をおこ....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
は、古い文部|官僚で、こちこちの国家主義者としてその名が通っており、在官中から「
興国青年塾」という私塾を腹心の教育家に経営させ、退官後は、自らその指導の中心にな....
「秋の筑波山」より 著者:大町桂月
真壁城主の真壁幹重、大宝城主の下妻政泰、駒城主の中御門実寛だけが南朝に属せしが、
興国四年十一月、高師冬大挙して来り攻むるに及び、大宝城陥りて政泰討死し、関城も陥....
「岩波文庫論」より 著者:岩波茂雄
にし、その認識を深くして、永遠の理想に向かって心を向けることである。われわれは新
興国民として古今東西に通ずる大原理に立って世界に躍進するゆえんの道を考えねばなら....
「黒船来航」より 著者:服部之総
中国貿易でイギリスに勝つための足がかりとして日本を必要としたのだといえる。 新
興国アメリカは中国貿易の面でもぐんぐんイギリスに迫ろうとしていた。一八四八年とい....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
覚はことにすぐれておられる。勅撰集には百五十首載り、『玉葉』『風雅』に特に多い。
興国三年五月七日七十二歳で亡くなられた。(久松潜一博士「永福門院」〔『国語と国文....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
後醍醐の命日だった。七回|忌であったのである。 つづいて、くわしくいえば南朝の
興国六年、北朝の貞和元年の、同月二十九日には、いよいよ待望の落慶(竣工)式が予定....