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「興廃〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

興廃の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
追憶」より 著者:芥川竜之介
でも「電報」とかいう短篇にやはりこういう感激を描いてあるのを発見した。 「皇国の興廃この一挙にあり」云々の信号を掲げたということはおそらくはいかなる戦争文学より....
国際殺人団の崩壊」より 著者:海野十三
それで忙しいらしいですよ」と隣りの化学者が囁いた。 「だが、今日の問題は、国家の興廃に関する重大事項じゃありませんか」 「それに違いありませんが、この道ばかりは....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
する。徒らなる狼狽は、国難をして遂に収拾すべからざる状態に導くものである。皇国の興廃は諸君の双肩に懸れり、それ奮闘努力せよ。右布告す。昭和十×年五月十日。東京警....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
者がなかったのも、ここでバイエルタールに殺されたからにちがいない。かほどの、国の興廃にもかかわる大機密を明して、無事に帰すはずはない。カークをはじめ一人も声がな....
厳島合戦」より 著者:菊池寛
とある。この厳島合戦は、元就の一夜陣として有名である。が、一夜の中に毛利一家の興廃を賭けたわけであるが、併し元就の心中には勝利に対する信念の勃々たるものがあっ....
新ハムレット」より 著者:太宰治
に顔色を変えてどうしたのです。」 王。「どうもしやしません。このデンマーク国、興廃の大事な朝に、ポローニヤス一個人の身の上などは、問題になりません。そうでしょ....
地底戦車の怪人」より 著者:海野十三
しているんじゃないよ。はっきりしてくれたまえ、はっきり。こっちは、アメリカ連邦の興廃について、責任を感じているんだからな」 「でも、こればかりはどうも」 「では....
太平洋雷撃戦隊」より 著者:海野十三
ール軍港ヲ出デテ、大挙西太平洋ニ向イタリ。太平洋大海戦ハ遂ニ開カレントシ、皇国ノ興廃ト東洋ノ平和ハ、正ニコノ一戦ニ懸レリ。貴第十三潜水戦隊ハ×国艦隊ノ航路ヲ追イ....
東京要塞」より 著者:海野十三
つこうというものだ。帆村君。この際、君の奮起を望むというのも、一にこの点に皇国の興廃が懸っているからだ」 この話で見ると、某大国はキューピーの面を被りながら、....
怪異に嫌わる」より 著者:豊島与志雄
上って復讐することがないものだろうか。あるとすれば、それが特殊な事件や一家の盛衰興廃などにからまると、風味ある小説になるだろうよ。 坪井君は当時、田舎の小さ....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
これはどういうわけであろうか。どうすれば栄え、どうすれば衰えるのであろうか。その興廃の原因と結果とがはっきりと判ることによって、初めて自分の心構えと経営方針が確....
美の日本的源泉」より 著者:高村光太郎
ある。 背後に蔚然たる五山文学の学芸あり、世は南北朝の暗澹たる底流の上に立って興廃常なき中に足利義満等の夢幻の如き栄華は一時に噴火山上の享楽を世上に流通せしめ....
ばけものばなし」より 著者:岸田劉生
こそ、幽霊画というモティフも、おのずと生れて来たわけで、画法の変遷と、モティフの興廃とは有機的に混一しているものである。徳川中期以前はつまり、その画法なり画的興....
国号の由来」より 著者:喜田貞吉
、所謂日の本の名がそこに移り、木乃伊採りの話までもこれに伴って東遷した。蝦夷一揆興廃記という書に、「日の出島は方角蝦夷より東北に当り、道法凡そ三百余里と云へり。....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
詩形であると見るのが一ばん真実に近いのである。そういえるわけは、他の時代の文学の興廃の筋道が、みなやはりこれと同じような形をとるからにほかならない。 とにかく....