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「興起〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

興起の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
浮雲」より 著者:二葉亭四迷
げ》から書立てれば、口髭、頬髯《ほおひげ》、顋《あご》の鬚《ひげ》、暴《やけ》に興起《おや》した拿破崙髭《ナポレオンひげ》に、狆《チン》の口めいた比斯馬克髭《ビ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
、自分の頭に暖灰を撒《ま》く。けだしこの猴の脳裏に本来伏在せる睿智が人間に接して興起したので、他の諸家畜とても同様の例多し。元来猴は常に飼われず、故にその人に接....
樋口一葉」より 著者:長谷川時雨
、確かであるということが出来ようかと思われる。 その上に、もし一度《ひとたび》興起り、想|漲《みなぎ》り来《きた》って、無我の境に筆をとる時の、瞳《ひとみ》は....
秦の出発」より 著者:豊島与志雄
しめる。農村は君には興味がないとしても、無錫の町それ自体は、中国殆んど唯一の自力興起工業都市で、生糸や紡績や製粉の工場が軒を並べている。なにかしら清明で溌剌とし....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
よって必然的に不規則たらしめられざるを得ない。かかる原因とは、例えば、ある工業の興起または衰頽、農業の企業精神の普及の多少、年の豊凶、戦争、疾病流行期、貧民法、....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
現在の商業的大繁栄は一時的なものであり、商業主義の最悪の特徴たる他国の不況による興起である、と考える理由がないであろうか。』――以上が第二版の文であるが、第三―....
武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
士と夷と、その相関するところ、由来深しといわざるべからず。 東国における武士の興起。これ歴史地理学的に古代東国の状態を明かにせんとする余輩にとりて、絶好の一研....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
理を発見するにあるをもって、人外に道を講究せざるべからず。実際哲学の目的は実益を興起するにあるをもって、人中に道を応用せざるべからず。すなわち、理論上発見すると....
正に芸術の試煉期」より 著者:小川未明
決して、それのみでない。勇敢に清新な人間的の理想に燃える芸術が、百難を排して尚お興起するのを否むことができない。また、そうなくてはならない。 人間が生存する限....
新童話論」より 著者:小川未明
よき代弁者ともなるのであって、いまゝでの如く強圧することのかわりに、内部的に感奮興起せしむるに至るのであります。常に、いゝ作品は、強いられたる感激でなくして、実....
特殊部落ということについて」より 著者:喜田貞吉
要である。しかしながらその撤廃をして有効ならしめるには、彼ら自身において自ら発奮興起し、普通民と社交上において並進しうべきまでに改善するところがあらねばならぬ。....
融和促進」より 著者:喜田貞吉
ば、自覚自重していたずらに憤慨することなく、よく自暴自棄の境界から脱出して、発憤興起すべきはずであります。 一旦落伍者となったものが、永久にそれから脱出しえな....