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舌三寸
「舌三寸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
舌三寸の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
る最高のエネルギーを発揮して、氷河と、大烈風とひっ組んだじぶんのあの労苦を、いま
舌三寸で事もなげにいうこのペテン師と、彼は怒気あふれた目で、ぐいと相手をにらみ据....
「坑夫」より 著者:夏目漱石
》のない飯を一口|掻《か》き込んだ。すると笑い声よりも、坑夫よりも、空腹よりも、
舌三寸の上だけへ魂が宿ったと思うくらいに変な味がした。飯とは無論受取れない。全く....
「五右衛門と新左」より 著者:国枝史郎
仕方が無い。構うものか逆手を使って、あべこべに殿下をとっちめ間では無い。俺は俺の
舌三寸で、成上者の我儘を、抑え付けている警世家だ! と実は今日まで信じて来たのだ....
「小説 円朝」より 著者:正岡容
居噺のけばけばしさを、心から柳枝は軽蔑していた。 (落語家は落語家らしく、扇一本
舌三寸で芝居をせずば、ほんとうの芝居噺の味も値打もあったもんじゃねえや。 それ....
「円朝花火」より 著者:正岡容
る芝居噺のけばけばしさを、心から軽蔑していた。 「落語家は落語家らしく、扇一本、
舌三寸で芝居をせずば、ほんとうの芝居噺の味も値打もあったもんじゃあねえや。それが....
「三国志」より 著者:吉川英治
芳は、蜀のうちでも余人とちがい、玄徳が微賤をもって旗上げした頃からの宿将だ。俺の
舌三寸でおめおめ降るわけはないし」 と、困惑を訴えると、虞翻はその小心を笑って....