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舌根
「舌根〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
舌根の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
属《けんぞく》を率いて出で来るを向う様《ざま》に鏑矢《かぶらや》にて口中に射入れ
舌根を射切って喉下に射出す、大蛇退き帰るところを追い様にまた中ほどを射た、竜王出....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
師としては、また極めてめずらしいことです。本来ならば、沈黙は沈黙として、ひとたび
舌根が動き出して、言説の堤が切れた以上は、のべつ幕なし、長江千里、まくし立て、お....
「老狸伝」より 著者:佐藤垢石
沼田から贈って貰った醇酒で小盃を傾け、わが舌に吟味を問えば、なんとも答えず、ただ
舌根を痙攣させるのみ。 まことに、久し振りで狸汁の珍味に酔うたのである。 月....
「すっぽん」より 著者:佐藤垢石
蕩け、胃に降ってゆく感覚は、これを何に例えよう。これに誘われ酒の芳醇、吟々として
舌根にうったえる。私は、銀色の銚釐を静かに小杯に傾けながら、夫人が語るすっぽんの....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
の日には大臣は帰京されたのですが、その後はだんだんと御様子が悪く、熱があるとか、
舌根が腫れたとか聞きましたが、四月二日についに薨ぜられました。大臣就任後八カ月ば....
「三国志」より 著者:吉川英治
、城塁へ曳かせて帰ろうとしたが、もとより木牛流馬の構造や操作の法を知らないので、
舌根のネジ仕掛けに気がつかず、ただ押してみたり曳っぱっているので、いくらどう試み....