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「舌触り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

舌触りの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
白蟻」より 著者:小栗虫太郎
異様な個体が成長しているのではないかとも考えられてくる。そして、一度憶えた甘味の舌触りが、おそらくあの烈しい生気と化していて、その靡《なび》くところは、たといど....
創作家の態度」より 著者:夏目漱石
のは、この酒はどんな質《たち》で、どう口当りがして、売ればいくらくらいの相場で、舌触りがぴりりとして、後《あと》が淡泊《さっぱり》して、頭へぴんと答えて、灘《な....
旅愁」より 著者:横光利一
き出した。しかし、急に笑いとまると彼もだんだん沈鬱になっていった。ショコラの軽い舌触りも不用意な久慈の質問で味なく終ろうとしかかったときである。久慈は歎息をもら....
氷湖の公魚」より 著者:佐藤垢石
れるものと見える。赤城の大沼は水深八十|尋、凄い紺碧を湛えて温度が低過ぎるため、舌触りに荒い感じを持つが、榛名湖は水深十七、八尋で深い方ではなく、明るい淡青色で....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
のだ。だが、亜熱帯のそれは何かしら熱気が深く籠っていて、これほどの冷えびえとした舌触りは無かったような気がする。 ただ、あの島の日光は全く金色に照り輝いていた....