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舍
「舍〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
舍の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「古代国語の音韻に就いて」より 著者:橋本進吉
のでありますが、私の見る所では、これは東国の言語で、大和その他中央部とは違った田
舍の言語であるがためにそういう例外が多いのであるという風に考えられるのであります....
「寒山拾得」より 著者:森鴎外
のである。 ―――――――――――― 閭は衣服を改め輿に乗って、台州の官
舍を出た。従者が数十人ある。 時は冬の初めで、霜が少し降っている。椒江の支流で....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
れたものも用済みになり、湯舟沢峠両村の百姓の間には和解が成り立った。 八沢の牢
舍を出たもの、証人として福島の城下に滞在したもの、いずれも思い思いに帰村を急ぎつ....
「中西氏に答う」より 著者:平林初之輔
なつたりした例がいくらもある。マルクスが「頼み手のない辯護士、患者のない醫者、田
舍新聞のもぐり記者其他々々」とこれ等いかさま社會主義者の合成分子を指摘したのでも....
「クララ」より 著者:林芙美子
が入れてあるきりで、杓子に米粒一つついてはいないのです。むつは土間へ降りて、鷄小
舍をのぞきました。三羽の鷄は、むつが網の中へ入って來たので、急に身づくろいをして....
「亀さん」より 著者:林芙美子
むっくり、むっくり、誰もとおらない田
舍みちを、龜さんが荷物を首にくくりつけて旅をしていました。みちの兩側は廣い麥畑で....
「狐物語」より 著者:林芙美子
た、ていねいに頭をさげますと、三びきのあわてものの鷄はけたたましくなきたてて鷄小
舍の屋根へ飛び上ってゆきました。 すると、家のなかから、おそろしく脊の高いおじ....
「美しい犬」より 著者:林芙美子
出すのだった。 モオリスさんの奧さんは、朝は、オートミイルに牛乳をかけて、犬小
舍の前においてくれた。その犬小
舍も、柏原へ運ばれて、いまはペットの住居はここにな....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
鴎外とは年が十ばかり違いますから、物心のついたころは十五、六でしたろう。もう寄宿
舍に入っていられました。西氏のお世話になられたのはその前です。私の記憶には何もあ....
「捨吉」より 著者:三好十郎
しげな顏で すかして見たが おれの微笑に 安心して 背なかを見せてコトコトと 驛
舍の方へ歩み去つた 驛長よ 君はあと四半世紀 驛長の役を演じるように罰されている....
「肌の匂い」より 著者:三好十郎
く見える。それが、板裏ぞうりをペタリペタリと鳴らしながら私と並んで歩きながら、田
舍出の學生のようにキマジメな眼でユックリとあちらを見たりこちらを見たりして行く。....
「夜の道づれ」より 著者:三好十郎
最初の時は、ちようど病後だつたので即日歸郷、二度目は終戰間ぎわで、二カ月ばかり兵
舍にいるうちに終戰。家は戰災はまぬがれていました。……永い間にはいろんな事もあり....
「古事記」より 著者:太安万侶
天皇は皇后樣が山城を通つて上つておいでになつたとお聞き遊ばされて、トリヤマという
舍人《とねり》をお遣りになつて歌をお送りなさいました。その御歌は、 山城《やま....